2019 台湾旅行 Taiwan

2019年元旦 台湾は高雄・台南に見聞してきました。
東京羽田はとても寒かったのですが、台湾桃園空港はほぼ羽田と同じ気温、新幹線で高雄に着くと夕方ではありましたが、現地の方はビーチサンダルに半ズボンという出で立ち。
台北とは全く違う街並みですが、僕はこの街が大好きです。
漢民族の人と原住民と言われる人とのエナジーが美しい。
旧オランダ領当時のレンガ造りの色合いが、南国特有の色あせたペンキの色と樹木の緑と鮮やかなハーモニーを奏でる。
元々はオランダ時代はここが台湾の首都。
そこから明王朝時代、旧日本軍時代、中国国民党時代の激動を経て現在の高雄が存在する。
歩いていると、心地よい歴史の積み重なりの匂いに全身が満たされる。

你好(ニーハオ)美しい笑顔に、「日本人?」と僕の何を見て投げかけるのだろうか?
と自問する。

台南にある日本建築 十八卯茶屋 シーバーマオチャウー、Daybreak 18 Tea House

日本統治時代の1934年(昭和9年)に建てられた料亭「柳屋」だそうです。
僕は以前、目黒区駒場東大前に住んでいたことがあったが、そこにある「十八卯茶屋」は民芸運動の柳宗悦が作った日本民藝館を髣髴とさせた。
遠い日本から昭和初期に日本建築技師たちがこの建物をつくり、今もなお80年近くの時を経ても美しく顕在している姿に、その匠の技に思いを寄せる。

その柳屋で頂いたお茶、空間を満たした二胡の音源はセンス良く南国の冬の空気を奏でていた。

この旧オランダ時代の建築を生かしたまま、現在に息づくこの街並みは同じアジアでありながら日本とは全く異なる歴史を生きてきた人々の心に思いを寄せさせた。