高円寺・阿佐ヶ谷の歴史・ 文化・ 芸術

東京百景 又吉直樹 高円寺の風景

人情と奇妙奇天烈を標榜する高円寺いう町がある。
徳島の名物である阿波踊りを、「高円寺阿波踊り」と称し、町おこしを図っていることからも自由奔放な気風と解る。
例えば夏の夜半過ぎ、誰もいない高円寺駅前の公衆便所で用を足して ...

寺山修司 Syuji Terayama, 高円寺・阿佐ヶ谷の歴史・ 文化・ 芸術

市街劇 書簡演劇 高円寺 阿佐ヶ谷 寺山修司 天井桟敷

フレンドリック・ブラウンの小説に、ある男に見知らぬ差出人から毎日手紙が届き、それによって次第に人生が変わっていく、というのがある。
私もまた、そうした手紙の差出人になって、平和な家庭に一つの虚構を持ち込んでみたいと考えた。

寺山修司 Syuji Terayama, 高円寺・阿佐ヶ谷の歴史・ 文化・ 芸術

地球空洞説 寺山修司

天井桟敷の公演『地球空洞説』は1973年の8月杉並区高円寺南の公園にて街頭劇として上演されていた。
私は、ボルヘスの「伝記集」の愛読者だが、ボルヘスは迷路を解くカギとして、「もう一つの迷路」を指定する。
曲がりくねった ...

寺山修司 Syuji Terayama, 高円寺・阿佐ヶ谷の歴史・ 文化・ 芸術

市街劇 寺山修司 天井桟敷 高円寺 阿佐ヶ谷

市外劇「ノック」の戦略
1975年4月19日、杉並区一帯を用いて上演された市街劇「ノック」はちょっとしたスキャンダルとなった。
当時の新聞を見ると、サンケイ新聞の見出し六段抜きで「天井桟敷演出オーバー、フロ屋さんもびっ ...

寺山修司 Syuji Terayama, 高円寺・阿佐ヶ谷の歴史・ 文化・ 芸術

天井桟敷 寺山修司

僕が芸術を愛し始めたのは「寺山修司」という人物に出会ってからです。
彼は青森で生まれ、幼少より7・5調で会話をし、演劇・コラム・詩を通して言葉の達人になろうとしていた。
現代にも通ずる彼の言葉の錬金術師として生み出して ...