美しい女(ひと)を形容する、極めてフランス的な言葉。

エレガンス Elegance シック chic アリュール allure

美しい女を語る時に必ず出てくる言葉は、シック、エレガンス、アリュール。
どれも非常にフランス的な概念です。
アリュールはことに特別な言葉で、「彼女は全然アリュールがない」と言われたら救いようがありません。
説明は難しいですが、すっと立っている姿勢、シルエット、動作のすべてに関わる、いわばその人の在り方。
その人が部屋に入ってくると、皆がハッとして、その人のことしか見えなくなる。

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それがアリュールのある人です。
アリュールは学ぶことができない。
アリュールはあるか、ないか、それだけです。
エレガンスも学ぶことができないもののひとつ。
服の着こなし、ヘアやメイクもそうですが、同時に、人との接し方や価値観も関わってくる。
アリュールやエレガンスの概念にはエスプリや言葉遣 いも含まれます。
一方、シックは、フランスというよりパリで生まれた言葉です。
シックか否か。
これも難しい問題で、服装、ジュエリー、メイク、アパバルトマンのインテリア、色使い、立ち居振る舞いにも及びます。
フランスにはリュミエール(光)の世紀(18世紀の啓蒙時代)があり、アール・ドゥ・ヴィーヴルがあります。
シックに繋がるものはこれまで時代遅れになっていましたが、いま、そのトレンドが戻ってきた。
料理とテーブルアートも然り。
おいしいものを、美しい食器やカトラリーでいただく。
バカラやベルナルドー、ラリックなどのメゾンが再発見されています。
これらはすべて、シックの観念に結びついています。
歴史の長いメゾン同様、フラン ス人には美の歴史がある。
美に慣れていれば、シックになれる確率は高くなるわけです。