ハーモニー・コリン Harmony Korine

スプリング・ブレイカーズ Spring Breakers

刺激のない大学生活にウンザリしていた、女子大生のフェイス、キャンディ、ブリット、コディの4人組は、目の前に迫った“スプリング・ブレイク”を控え、退屈な日常を変えるため、フロリダ旅行に出かけようと盛り上がる。
レストランを襲撃し、強盗で手に入れた資金で、旅を満喫する4人。
ドラッグやセックス漬けの毎日を楽しんでいたが、麻薬ディーラーの男エイリアンとの出会いをきっかけに裏社会へと足を踏み入れていく。

Trash Humpers トラッシュ・ハンパーズ

その『Trash Humpers』を素材としたハーモニー・コリンのアーティストブックがスイスのJRPから出版された。
ローファイなヴィデオ画像から取ったイマージやペインテイング作品、ショートセンテンスが、様々な素材感の紙に印刷され平綴ノート状にバインディングされている。
片面光沢の印画紙のような紙、蛍光色シールのシート、パールがかった紙・・・。

ミスター・ロンリー Mister Lonely

マイケル・ジャクソンとしてしか生きられない男、マイケル。
幼い頃から自分に違和感を覚え、別人になりたいと願った彼は、24時間365日、ずっとマイケルを演じることにしたのだ。
仕事もマイケルのモノマネだから困ることは無い。
英語しか話せないのに何故か住み着いたパリ。
今日もストリートでマイケルのステップを披露するが、道行く人の反応は冷たかった。
やがてマイケルは仕事で訪れた老人ホームで、マリリン・モンローのモノマネをするマリリンと出会う。

ジュリアン(1999) JULIEN: DONKEY BOY

青年ジュリアンは盲学校の教師。
自宅では、未婚の妊婦である姉、レスラーを夢見る弟、妻に先立たれたエキセントリックな父、そして愛犬とたわむれる祖母と暮らしている。
学校では盲目の人々を手助けする一方、自分の部屋では密かにナチス崇拝の遊びに興じている。
父親の威圧的な態度にも悩まされ続けてきた彼は、次第に精神分裂症を患うようになり、ある日、悲劇が訪れる……。

ガンモ(1997) GUMMO

若者たちの殺伐とした日常をドキュメンタリータッチで捉えた異色の人間ドラマ。
オハイオ州にある、ジーニアという小さな町。
ここは、ニ十数年前に竜巻に襲われてからずっと荒れ果てていた。
ソロモンとタムラーは、空気銃で猫を殺しては、肉屋に売りさばき、その金でシンナーを買う。
そんな彼らと周囲の人々の生活が、童謡やデス・メタルに乗せて描かれてゆく。
コラージュを多用した独自の感性による映像作りが見どころ。

ハーモニー・コリン Harmony Korine

19歳のときに書いた脚本がラリー・クラーク監督によって『KIDS/キッズ』として映画化され、ストリート・キッズまがいの生活を送る子供達の生々しい描写が話題を呼び、一躍脚光を浴びる。
『ガンモ』で監督デビューし、以後話題作を作り続けている。