「パーマをかける」から「カールをデザインする」

クオリティの高いパーマ・スタイルを完成させるには。

  • ヘアスタイルのフォルムコントロール
    毛流と髪質を計算し、パーマをすることの前提としたカットとセニング。
  • ワインディングのコントロール
    パーマデザインのカットに適したワインディング。
  • ケミカルのコントロール
    デザインしたスタイルに近づける質感・薬剤・機器の選択。

①カット前の読み取りと骨格のチェック

ハチはりやゼッペキなど骨格的問題点は、ベースカットの段階でできるだけ解決しておく。
パーマの場合、セニングした場所に巻くとカールが乱れ、ダメージに通じます。そのためカットだけで仕上げる時よりも、余分な重さはすっきりと取っておき、アフターカットでのセニングを減らします。パーマの時は、カットだけの時よりメリハリのついたカットベース造りを意識します。

②毛流と毛先の厚みをチェック

最初に顔周りのチェック。フロントの長さと、どのくらいの厚み・質感を作るかは似合わせに直結する重要ポイント。サイドが重いと感じても、実はテンプル付近の量感がそう感じさせている、といった場合もある。また毛先のダメージと削ぎ具合の確認も大切。削がれ過ぎている時は、逆に削ぎ部分をカットで落として、厚みを作るようにする。

パーマ デザイン 毛量調整 毛先の跳ね 

③ベースカットの設計図を組み立てる。

前髪のある場合は前髪の長さの設定とヘアスタイルのレングスの設定をします。
アウトラインに対し削がれ過ぎている場合は厚みを付ける必要があります。
また、パーマ施術後のウェイトラインをイメージする。
ウェイトラインに対するグラデーション、レイヤーの組み合わせを考える。

④セニングの組み立て

ベースカットでフォルムのベースを作ったら、それだけでは取り切れなかったボリューム感や毛流を処理したり、質感を出すためのベースを作る作業がセニングです。
バングの厚み、テンプル部分の重さ、クラウン部分の重さ、もみあげ部分の重さ、ミドル~アンダーのパーマをかける部分の毛量を調節をする。

パーマ デザイン 毛量調整 毛先の跳ね