Tron Legacy 2010 トロン・レガシー

現在と未来の追いかけっこは終わることがなく、常時未来が先行する。
それだからこそ、映画で描かれる未来は簡単に予想できるそれであっては困るわけで、「トロン・レガシー」は光と架空の空間をCGで駆使して申し訳ない世界観を作り上げた。
80年代に公開された前作では絶対再現することのできなかった映像美は、30年の歳月を経て完成したといえるだろう。
一方、昔の方は本当に近未来から現れたかもしれないダフト・パンクが担当し、そのエレクトリカルなサウンドが一過性ではないことを映像との融合で実証した。