LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標

――映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』の話題にいきましょう。これまでのサウンドトラックはプログラミング主体の音作りでしたけど、今回は生音ですね。オファーが来たときはどんなものを作ろうと思ったんですか。

 ジェイムス下地  「去年の7月くらいに、小池 健監督からTwitterのDMで“ルパンの映画を作ってるんですが、音楽をやってもらえますか?”ってきたので、“喜んで”と返信したんです。その前に『LUPIN the Third -峰不二子という女-』(2012年放送のテレビ・シリーズ)という作品があって、それは女性がメインだから音楽(菊地成孔が担当)も誘惑的な甘い感じだったんです。映像も音楽も、作品全体のトーンがレトロを狙ってる感じだったので、打ち合わせに行ったときに、こもった音の70年代風にするか、2014年版の音にするかって話をしたんです。それで、匂いは70年代風だけど音はアップデートしたものにしようという話になったんです。あと最初の打ち合わせの段階では、まだ線画しかなかったので色調の雰囲気も聞きました。僕は、サウンドキャンバスって呼び方をしてるんですが、どういう音のパレットを作るかを考えるんです。小池監督は、“1回ビビッドに色を付けるけど、そこから一段階色を抜いたスウェーデンの映画みたいなカラーリングにしたい”って言われたので、じゃあ今回は生音で行こうと思ったんです。生と言ってもディストーション・ギターよりもオルガン系、例えばプログレでも歪みの強くないものの方がいいかなって。あとは、完全おまかせで作っていきましたね」