青山真治 Shinji Aoyama

共食い Tomogui

昭和63年、山口県下関市の「川辺」と呼ばれる場所で父親とその愛人と3人で暮らす高校生の遠馬は、性行為の際に相手の女性を殴るという粗暴な性癖をもつ父親を忌み嫌っていた。
しかし、17歳の誕生日を迎えた日、幼なじみの千草と初めて交わった遠馬は、自分にも粗野な父親と同じ血が流れていることを自覚させられる。

チンピラ Chinpira

四国から上京した血気盛んな洋一と、もう35歳になりいまだにうだつが上がらず野心もない道夫は、まるで性格は異なっていたが、なぜか気の合うチンピラ同士だった。
洋一は、雇われたクラブの社長で底知れぬ迫力を持ったやくざの大谷に魅かれ、先輩格の松尾などは鼻にもかけない。
反対に道夫はやくざなど好きではなく、何事ものらりくらりとやり過ごしている。
大谷の口利きで道夫に誘われ競馬のノミ屋を始めた洋一は、松尾の女・裕子を強引に口説き、奪い取ってしまう。

Wild Life ワイルド・ライフ

元ボクサーの酒井宏樹は、津村健三の経営する津村商会でパチンコの釘師をしている。
ある日、津村の娘・理恵と6年ぶりに再会した酒井は、なかば強引に彼女から食事に誘われ、互いに急速に魅かれあっていった。
そんなふたりの前に突然、関西のヤクザ・伊島が現れる。
伊島は、津村商会にいた水口が酒井に渡したという封筒について脅迫まがいに尋ねるが、事の次第を全く把握していない酒井には答えようがなかった。
その後、酒井は津村の内縁の妻・順子から、津村が帰っていないことを知らされる。
酒井は知り合いの刑事・樋口に津村の捜索を依頼するが、相手にされなかった。

レイクサイド マーダーケース Lakeside Murder Case

藤間、関谷の2組の親子とカリスマ塾講師・津久見と共に、湖畔の別荘で行われる中学受験の勉強合宿へ、別居中の妻・美菜子と彼女の連れ子である舞華の為、お受験の意義に疑問を抱きつつも参加した、アートディレクターの並木俊介。
だが、そんな彼の前に愛人でカメラマンの英里子が現れ、その夜、死体となって発見された。
驚愕する俊介に、ふたりの関係を知った自分が殺したと告白する美菜子。

Helpless ヘルプレス

1989年、高校生の健次(浅野忠信)は、仮出所で帰って来た片腕のやくざ・安男(光石研)に再会した。
安男の兄貴分の坂梨(永澤俊矢)が、組長が死んでしまって組はつぶれたと話しても、安男は一向に信じようとしないばかりか、坂梨を撃ち殺す。
自分だけにつらい思いをさせて出所したら雲隠れか、と怒った安男は、健次に知的障害をもつ妹のユリ(辻香緒里)と、大切なショルダーバッグを預けると組長の消息を追う。

Eurekaユリイカ

福岡県のある地方都市でバスジャック事件が起こり、生き残った運転手の沢井と、中学生の直樹と小学生の梢の兄妹は心に深い傷を負ってしまう。
それから2年後、町に戻った沢井は、家庭が崩壊しふたりきりで暮らしていた兄妹と彼らの従兄の秋彦と一緒に奇妙な共同生活を始める。
ところが時を同じくして、町では連続通り魔殺人事件が発生。
疑いの目を向けられた沢井は、小さなバスを手に入れると、直樹たちと人生をやり直す旅に出るのだった。
だが、彼らの行く先々で殺人事件が起こる。
実は、直樹が殺人を犯していたのだ。

エリ・エリ・レマ・サバクタニ eli eli lema sabachthani shinji aoyama

西暦2015年。
世界には、感染すると自殺したくなる奇病“レミング病”が蔓延していた。
そんな中、唯一の発病抑制方法が見つかる。
それは、日本のあるミュージシャンが奏でる“ノイズ・ミュージック”を聴くことだった。
レミング病に感染した最愛の孫娘・ハナ(宮崎あおい)を助ける為、富豪のミヤギ(筒井康隆)は探偵・ナツイシ(戸田昌宏)を使って、そのふたり組ユニット、ミズイ(浅野忠信)とアスハラ(中原昌也)を探しあてる。
そして、彼はハナの前で演奏して欲しいと、ふたりに懇願する。

東京公園

東京の公園を訪れては家族写真を撮り続けている大学生の光司(三浦春馬)は、幼い頃に亡くした母親の影響でカメラマンを目指していた。
ある日、一人の男性から「いつも娘を連れてあちこちの公園を散歩している彼女を尾行して、写真を撮って欲しい」という突然の依頼が舞い込む。