ベティ・ブルー 愛と激情の日々 37°2 le matin

人生は様々で、映画はその現実も空想も夥(おびただ)しい数を生み出してきた。
そこにある音楽もしかり。
つまり、作品からさかのぼって、人生を形容することが可能になる。
音で考察するそれぞれの人生。
果たしてあなたの人生はどんな音になるだろう。

感情的であればこそ、ベティの愛は比類なき純度で見るものを惹きつける。
そして、愛は究極に至るほど常軌を逸して、その形を露にする。
「Betty et Zonrg」の深いリヴァーブがかったサックスがやたら沁みるし、カリビアンボッサをモダンに解釈した「Chile Con Carne」は曲の終わるころに涙が口もとに届いている。