海外 映画 cinema

現在と未来の追いかけっこは終わることがなく、常時未来が先行する。
それだからこそ、映画で描かれる未来は簡単に予想できるそれであっては困るわけで、「トロン・レガシー」は光と架空の空間をCGで駆使して申し訳ない世界観を作り上げた。 ...

海外 映画 cinema

somke スモーク

原作のポール・オースターはさながらアメリカの村上春樹だろう。
何でもない日常が、深くて淡い色で重ねられていく。
で、本作も然り。ブルックリンにある街のたばこ屋に、たくさんの小さなドラマが日々生まれれる。
ハーヴ ...

海外 映画 cinema

Woodstock 1970 ウッドストック 愛と平和と音楽の三日間

ラブとピースとロックンロール。
最終日の朝にジミー・ヘンドリックスが奏でたアメリカ国家は例え異国の民であろうとも、それがただならぬ一瞬であったことは簡単に想像がつくだろう。
便利で無限の快適が取り揃えられた今、同じよう ...

海外 映画 cinema

死刑台のエレベーター Elevator to the Gallows

マイルス・デイビスはスクリーンに映し出された無声フィルムに向かって演奏し、このサントラを完成させた。
つまりこれもまたジャズがコードの概念から離脱したユニークな例なのかもしれず、個人的にジャズの歴史上最も映像的な演奏と記憶して ...

海外 映画 cinema

メットガラ ドレスをまとった美術館 The First Monday in May

毎年メトロポリタン美術館で開催される「メットガラ」はファッションとアートが融合する豪華絢爛なパーティー。
この21世紀最高峰の社交場を主催するのはプラダを着た悪魔ことアナ・ウィンターと一緒に各シーンを追いかけたように、その臨場 ...

海外 映画 cinema

バスキア Basquiat

喫茶店のウェートレス、ジーナの部屋に転がり込んでいたストリート・アーチストのバスキア。
彼は美術評論家ルネに注目されたことから、アンディ・ウォーホルに認められ、一躍有名になる。
だがそれと引き換えに、ルネやジーナの心は ...

海外 映画 cinema

欲望 (1966) BLOWUP

スウィンギング・ロンドンというUKの60sカルチャーは音楽的に形容することが難しい。
ロックもスイングすることを可能にしているし、実際この「欲望」でハービー・ハンコックが奏でるのはR&Bだ。
では、誰がこの作中で一番広 ...

海外 映画 cinema

Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち 

ピナ・バウシュが存命のうちにその舞台を目にすることができなかったことが悔やまれる。
独創的でミステリアスなそのその世界を支えたのはパリ在住の音楽家、三宅純。
サウンドそのものが映像的で、不幸中の幸いは三宅ワークスを生で ...

海外 映画 cinema

マルコムX  Malcolm X

「黒は美しい」と語り、アメリカ人であることよりも黒人であらんとしたマルコムXは「私には夢がある」と演説したキング牧師と比較すると、アウトローで攻撃的だ。
本作を一貫してブラックカルチャーを追うスパイク・リーがメガホンを取ったこ ...

海外 映画 cinema

グッドモーニング, ベトナム Good Morning, Vietnam

あくまで間接的に戦争を描いた映画。
ラジオの映画と言っていいかもしれない。
リスナーが求めているモノをしがらみなく届けることは、コマーシャルに溢れた現代と比較すればキラキラと光って見えるし、何よりロビン・ウィリアムのル ...