ベルナルド・ベルトルッチ Bernardo Bertolucci

ローマのテーヴィレ川の土手で起きた中年娼婦殺しの容疑者たちが警察で取調べをうけている。
19歳の少年カンティッキアは仕事を探していたと証言するが、実はこそ泥仲間とハンドバッグを盗んでいた。
被害者のヒモだったカリッフォは、若い娘エンニアに恋をしていて、それを知った彼女と派手な喧嘩をしていた。
娼婦が客をとっていた公園のベンチで眠っていた休暇中の兵士テオドーロは、一日中ローマの街で女たちに口説き寄っていたので、疲れきって眠りこんでしまったのだと話す。

殺し LA COMMARE SECCA

ベルナルド・ベルトルッチ Bernardo Bertolucci

詩人で批評家であった父親の影響で、幼い頃から詩を書くが、中学時代から映画にも興味を抱きます。
ジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」に衝撃を受け、本格的に映画監督を目指します。
詩が縁でピエル・パオロ・パゾリーニと親交を持つようになり、62年にパゾリーニが撮る予定だった「殺し」で監督デビュー。
以後、「暗殺のオペラ」、「ラストタンゴ・イン・パリ」など問題作を発表。
大作「1900年」でイタリアにおけるファシズムの誕生から崩壊までを描ききります。
87年の「ラストエンペラー」でアカデミー賞9部門を受賞、世界の巨匠としての地位を築きました。