大島渚 nagisa oshima

ユンボギの日記 Yunbogi’s Diary

朝鮮戦争で片親や孤児になった韓国の子供たちの生活が写真で綴られる。
ユンボギは韓国テグの10歳の少年。
路上でガムや新聞売、靴磨き。
食べられなくても学校に行き、母をさがす。
大島渚監督が韓国旅行中に撮り溜めた、主に韓国の少年少女の生活を捉えたスチール写真に、少年の手記「ユンボギの日記」の朗読をかぶせて構成された作品。

マックス、モン・アムール Max mon amour 

優雅なアパルトマン、恵まれた報酬と約束された地位、美しく知的な妻、しつけよく育てられた一人息子、住み込みのフランス人のメイド。
仕事らしい仕事はほとんどなくて、3ヵ月先の女王のパリ訪問の予定をたてるのがせいぜい、というのがパリ駐在のイギリス大使館員ピーターの毎日だった。
そんな夫婦生活が崩壊するような事件が起きた。
妻マーガレットに愛人ができて、夫のピーターに内密でアパートを借りているようなのだ。
私立探偵を使って調べてみると、相手はなんと人間ではなく、大きなオスのチンパンジーのマックスだった。

大島渚 nagisa oshima


1959年(昭和34年)に『愛と希望の街』で映画監督デビュー。
社会性の高い作品に特徴があり、権力機構に侮蔑される側にいる人間の屈辱感を厚みを持って描き出し、権力に闘争的に対峙する作品は日本国内で早くから注目を集め、松竹ヌーベルバーグの旗手とも呼ばれます。
1961年に松竹を退社するとテレビドキュメンタリーにも活躍の場を広げ、政治的・ジャーナリスティックな作品を手がけました。