阿佐ヶ谷・高円寺・書簡演劇・寺山修司

フレンドリック・ブラウンの小説に、ある男に見知らぬ差出人から毎日手紙が届き、それによって次第に人生が変わっていく、というのがある。
私もまた、そうした手紙の差出人になって、平和な家庭に一つの虚構を持ち込んでみたいと考えた。
杉並区・高円寺・地球空洞説 寺山修司

天井桟敷の公演『地球空洞説』は1973年の8月杉並区高円寺南の公園にて街頭劇として上演されていた。
私は、ボルヘスの「伝記集」の愛読者だが、ボルヘスは迷路を解くカギとして、「もう一つの迷路」を指定する。
曲がりくねった ...
高円寺・阿佐ヶ谷・杉並区と寺山修司

市外劇「ノック」の戦略
1975年4月19日、杉並区一帯を用いて上演された市街劇「ノック」はちょっとしたスキャンダルとなった。
当時の新聞を見ると、サンケイ新聞の見出し六段抜きで「天井桟敷演出オーバー、フロ屋さんもびっ ...