グラムロック Glam Rock

デヴィッド・ボウイ David Bowie

主に男性的な力強さや激しさを表現するハードロックや、演奏技術や楽曲の構成力を強調していたプログレッシブ・ロックが主流だった70年代。
それらとは異なった中性的なファッションや振る舞いを施し、単純で原始的なビートやキャッチーなサウンドをみせていたのがグラムロックのミュージシャンたちであった(この傾向が後のパンク・ロックの出現に大きく影響することになる)。
マーク・ボランやデヴィッド・ボウイ、ロキシー・ミュージックを代表格とするが、とりわけマーク・ボランは、グラムロックの流行と自身の音楽活動がもっとも共振しており、グラム・ロックの衰退を象徴するかのように、1977年マーク・ボランは交通事故により29歳で没した。
それに対してデヴィッド・ボウイはグラムロック衰退以降も多様な音楽活動を展開した、とはいえ、ボウイも映画『世界を売った男』や、またその舞台パフォーマンスの絶頂期はこの1970年代前半のものであった。
ボウイはモット・ザ・フープルの「すべての若き野郎ども」を作曲している。
ボランに対抗してボウイがジギースターダストというキャラクターを作ったさいには、スタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』や『2001年宇宙の旅』をモデルにした。


Marc Bolan(マークボラン)/T-Rex

1970年代のグラムロックシーンを代表するアーティスト。
David Bowieらと共にグラムロック・ムーブメントを引き起こした。
洗練された音楽・ファッション・詩からは、未だに新たなファンを生み出す神秘的な魅力(永遠のカリスマ)を感じさせる。