エンド・オブ・バイオレンス THE END OF VIOLENCE

まるでエッドワード・ホッパーの絵画のような倦怠感が印象的だ。
U2にシニード・オスコー、果てはDJシャドウからトム・ウェイツまで多彩な顔ぶれが揃うのもヴィム・ヴェンダースワークであればこそ。
キャストの役柄も様々な人物が交錯し、バイオレンスとの遭遇で錯綜。
だが、それを直截に用いずにその本質に迫るのは、消費としての暴力を監督が熟考したゆえの結果だろう。