Sly Morikawa 森川スライ
S&P:簡単に自己紹介をお願いします!
Hi!GRIND,私の名前は森川スライです。
シドニーと東京を拠点にフォトグラファー・アーティストをやっています。
S&P:どうやって写真に興味をもったの?
最初は母の影響だったかな、彼女は写真家ではないけど、観察力があり、感傷的で、 好奇心旺盛な性格だからその性格を受け継いでいると思う。
シドニー郊外で育った私は、当時感じていた退屈さとか破滅から逃れるためにオンラインとか雑誌に何時間も費やしてた。
いたくもない場所で身動きのとれない、非行に走る10代だった。
サブカルチャー、アイデ ンティティ、セクシュアリティに対する興 味は、ここではじめて芽生えたかな。
S&P:写真を見る人に何を伝えたいかな?
美しさ、繊細さ、信頼性、そして反骨心を伝えたい。
私は10、11歳の頃から20代後半まで、人生に対して暗い見方をしていた。
全てが暗かった私にとって、美と反抗の対 照的な瞬間だけが生きがいだった。
人生の 新たな10年を迎えてから私のもっていた視 点は今となってはすごく丸くなったけど、 写真は私が見て感じる暗闇と光のバランス、静寂と混沌、繊細さと強さを表現する 方法だと思う。
言葉を使わずに私の内なる世界の矛盾をシェアする方法かな。
S&P:今回一緒につくった写真集”CITY OF ROSES”はバラにフォーカスした写真がメインになってるね。
スライの作品は普段ポートレート、タトゥー、車とかユースカルチャー だけど今回は少し違うよね。
もしよければなんで”薔薇の 街”というテーマを選んだのか教えてくれる?
明確な意図があったわけじゃなく、自分の思い出のために何年間もの間、福山の写真を撮っていたんだ、福山についでのはじめてのZINEは2018年で、何かもっと大きいシリ ーズを続けたかったんだけどコロナがはじまって、私の祖父母が亡くなった、胸が張り裂けそうだった。
ある意味でこのお別れがこのプロジェクトのモチベーションになったんだ。
その出来事が、彼らなしでその街が大きく変わったとてしても福山を訪れ続ける理由になった。
悲しみの中で自 分を閉ざすよりもこの街と家族の過去との繋がりをオープ ンにしたかったからかな。
S&P:この展覧会の後、あなたの作品に対する認識が広 がると思う。今後の活動や将来のプランを教えて!
何でもなるようになるから、すごい確信をもって将来のことは話せないけど、撮影、旅、もっと本をつくって展示することを続けられるといいな。