ヘアデザインが印象に及ぼす影響と”似合わせ”
ヘアデザイナーに求めらえるもの
ヘアデザインが人物の印象に及ぼす影響。
ヘアスタイルのデザインを構成する要素は多くあります。
シルエットやライン、髪の毛の質感(ストレート、ウェーブ)、カラー(明度、色味)ですが、ここではヘアスタイルのかたちが人間に及ぼす印象を考えていきます。
計算されたシルエットやライン設定は、その人のイメージを高めたり、個性を強調したりできます。
かたよった流行や無知からくるヘアデザインは、間違えるとイメージと逆に出てしまったり、その人の欠点を目立たせてしまったりします。
ひとりひとりに似合う髪型を作れる美容師というのは、ヘアデザインが印象に及ぼす影響というものを感覚的にわかっています。
量産されるヘアスタイルの切り方という視点ではなく、前髪やネープ、ウエイト位置、ラインの角度などのデザイン効果を理解し、 実際に自分でヘアを作るときに、お客様の個性を引き出せるデザインを考えることが大切です。
かたちの持つ性格、ライン設定の意味、 長さや量感を比率でとらえることはファッションやメイクアップなど、あらゆるデザインに必要不可欠です。
これらは時代や流行によって変化するものではない為、日常のサロンワークに役にたちます。
一人一人のお客様に”似合わせる”テクニック
ヘアデザインが印象に及ぼす影響。
顔回りを囲むフェイスライン、頭部外側の形のシルエット、骨格·目·鼻顎·ロと反応して”印象”を作ります。
フェイスライン
インカーブ…優しい、 かわいい、 クラシック
直線…シャープ、マニッシュ、モード
シルエットの大小
ヘアの面積が小さい 相対的に顔が大きく見える。
ヘアの面積が大きい 相対的に顔が小さく見える。
(左)円の内側に、少し小さい円を描くと、 (右)が小さく見える。
(左)円の外側に、少し大きい円を描くと、 (右)が大きく見える。
ヘアスタイルを”目”で意識した印象の違い。
左…目に向かって前上がりラインで優しさを印象させる。
右…右目に向かって水平ラインでシャープさを印象させる。
シルエット.ヘアスタイルの外側の形
ウェイトライン
左…ウェイトラインが低い
トップ、ウェイトライン、 顎の骨格ポイントと反応させると横幅を強調し、 柔らかい印象。
右…ウェイトラインが高い
顔の下が細いシャープな印象。