俳優 Actor

松田優作 Yusaku Matsuda

本物の人間
松田優作
どこまでも、表現者だった。
ぼくは、二つの生き方があると思う。
一つは、自分の足で現地に赴き、空気を肌で感じ、耳を澄まして、ありのままを地図に描く人。
他方は、人の描いた地図を手に、なにも見ないで通りすぎる人。
情報力もそう。
自分の目で確かめる人と、メディアで手に入れた気分の人。
五感で感じ、人任せでなく、自分の足と頭で船の舵をとれる人。
本物の生き方には、近道なんてありはしない。

萩原健一 Kenichi Hagiwara

1966年にザ・テンプターズのボーカルとしてデビューしグループサウンズの頂点として一世を風靡する。
1970年12月に解散の後、映画「青春の蹉跌」「影武者」や、テレビドラマ「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」など数々の作品に出演。
1975年、ワーナーよりシングル「お前に惚れた」をソロでリリースし大ヒットとなる。
あらゆる場面での圧倒的な存在感は、あらゆる年齢層に支持され、その地位を不動のものとした。
1990年の渋谷Bunkamuraでのライヴを最後にライヴ活動を休止、2003年13年ぶりにSHIBUYA-AXをかわきりにライヴツアーを敢行し、復帰を果たす。

根津 甚八 Jinpachi Nezu

劇団「状況劇場」所属時に、主宰の唐十郎が苗字の「根津」を名付けた。
デザインパーマにカワジャン、2タックパンツというスタイルは70年代の不良ファッションと一線を画した。

清水 健太郎 Kentaro Shimizu

ロングヘアーかリーゼント主流だった70年代のメンズ・ヘアスタイルに突如として現れたベリーショート。
それが清水健太郎の「シミケンカット」だった。
寺山修司が監督した映画「ボクサー」にも出演した。

沢田研二 Kenji Sawada

映画「太陽を盗んだ男」で原爆を完成させる狂気の理科教師を演じたジュリーこと沢田研二。
ドラマ「悪魔のようなあいつ」での3億円事件殺人犯役では、大きなブリムのハットにサスペンダーというスタイルが一世を風靡した。

内田裕也 Yuya Uchida

グループ・サウンズ・「内田裕也とフラワーズ」のヴォーカリスト、フラワー・トラベリン・バンドのプロデュース活動などを経て、1970年代後半からは俳優としても活躍し、映画出演や監督なども手掛ける。

宍戸錠 Jo SHishido

エースのジョー
50年代から60年代にかけて量産され続けた日活アクション映画において、ハードボイルドなハット&サングラス姿をトレードマークに人気を誇った悪役アクター。
カルト映画として世界的人気を誇る「殺しの烙印」では、鬼才・鈴木清順のもと、そんな自身のイメージをメタ的に演じてみせた。

原田芳雄 Yoshio Harada

1950年代、終戦の廃墟の中から誰もが希望を見出そうと懸命になって生きていた時代、映画はその光だった。
スクリーンで暴れるタフガイ、マイトガイの姿は、明るい未来の象徴だった。
彼らの衣装を担当していたのはその後、高度成長時代に日本のファッションの礎を築いた。
名もなき洋裁家だった。

萩原 健一 Kenichi Hagiwara

1970年代初頭、六本木の酒場で一人のデザイナーと元アイドル歌手が出会った。
メンズビギで、日本中にDCブランドブームを巻き起こした菊池武夫とザ・スパイダースの弟分バンドザ・テンプターズのヴォーカリストとして1967年に16歳でデビューした萩原健一(ニックネームは「ショーケン」由来はデビュー前の不良仲間)
テレビドラマ「傷だらけの天使」で見せたスタイルは、メンズファッションの最高峰と讃えられるほどの衝撃と影響力と完成度を誇る。