藤田敏八 Toshiya Fujita

Wet Sand in August 八月の濡れた砂

夏の湘南を舞台に無軌道な青春を、スピードとセックスと暴力を通して描く。
脚本は「野良猫ロック セックス・ハンター」の大和屋竺と峰尾基三。
監督は脚本も執筆している「野良猫ロック 暴走集団’71」の藤田敏八。
撮影は「女の意地」の萩原憲治がそれぞれ担当。

The Red Lantern 赤ちょうちん

都会の片隅で、ひっそりと同棲する若い二人が、さまざまな社会の障害にぶつかりながらも、ひたむきに生き続けていく姿を描いた青春映画。
“かぐや姫”の同名のヒット曲を原案にしたもの。
脚本は「団地妻 昼下りの誘惑」の中島丈博と、桃井章、監督は「修羅雪姫」の藤田敏八、撮影は「OL日記 濡れた札束」の萩原憲治がそれぞれ担当。
秋吉久美子の素朴さも素敵です。
お下げのヘアスタイルがナチュラルです。

Jūhassai, umi e 十八歳、海へ

四人の男女の出会いから別れまでを描く。
中上健次の小説集『十八歳、海へ』に収められている“隆男と美津子”の章の映画化で脚本は「青春の殺人者」の田村孟と渡辺千明の共同執筆、監督は「もっとしなやかにもっとしたたかに」の藤田敏八、撮影は「桃尻娘 ラブアタック」の安藤圧平がそれぞれ担当。
森本英介は、五年間も東京で浪人暮しをしており、郷里で病院を経営する父とは、裏口入学のことでモメて以来、音信がない。
ある夜、鎌倉で、英介は暴走族のリーダーと喧嘩になり、海に潜って、先に顔を上げた方が敗けという勝負をした。
翌日、英介は予備校で有島佳という女の子に声をかけられる。

Honō no shōzō 炎の肖像

歌手・沢田研二の分身ともいえる青年を主人公に、自由とロマンを求める青春の孤独を描く青春映画。
脚本は「バージンブルース」の内田栄一、監督は同作の藤田敏八と「秘本袖と袖」の加藤彰、撮影は「あばよダチ公」の山崎善弘がそれぞれ担当。
サングラスの形といい、シャツの柄、ヘアスタイル、昭和です。
いわゆる、サーファーカット・レイヤーカットですね。
聖子ちゃんカットは、この後です。
中山麻里
朝丘雪路
地井武男
秋吉久美子
キャストがすごいですねぇ

もっとしなやかに もっとしたたかに

ロックバンドのグルーピーの少女との出会いによってニューファミリーを志向している妻子ある青年の自分の生活に対する疑問や苦悩を描く。
小林竜雄の一九七八年度城戸賞準入選作の映画化で、脚本は「新・人間失格」の小林竜雄、監督は「帰らざる日々」の藤田敏八、撮影は「肉の標的・奪う!」の前田米造がそれぞれ担当。
奥田瑛二と森下愛子、大好きです。
森下さんは吉田卓郎の奥さんですね。

Virgin Blues バージンブルース

中年という未知の世界に住む男に対する娘の憧憬と恋を描いた青春映画。
脚本は「妹」の内田栄一、監督も同作の藤田敏八、脚本は安藤庄平がそれぞれ担当。
秋吉久美子の演技力・美しさがひかりますね。

Daiamondo wa kizu tsukanai ダイアモンドは傷つかない

二十歳の女子大生と、酒と女のために予備校をかけ持ちする中年の講師との奇妙な同棲生活と別れを描く。
早稲田文学賞を受賞した三石由起子の同名小説の映画化。
脚本は「マノン」の田中晶子、監督は「スローなブギにしてくれ」の藤田敏八、撮影は「さらば愛しき大地」の田村正毅がそれぞれ担当。
田中美佐子の演技力もいいですが、フランスに似た、女優としての価値観的なヌードに対する美意識がいいです。
この当時の画面に入るロゴのインパクトは、グッときますね。
昭和の勢いを感じます。

Play It, Boogie-Woogie スローなブギにしてくれ

夕暮の第三京浜。
白いムスタングから仔猫と若い女の子が放り出され、後ろから来たオートバイの少年に救けられた。
ゴローとさち乃の出会い、ニ人は一緒に暮しはじめた。
ムスタングの男は、福生の旧米軍ハウスに住み、仕事仲間の輝男と敬子のカップルが同居している。
敬子が産んだ子供はどちらが親か分らないが、三人は奇妙な均衡の中で暮している。
子供は敬子の妹、由紀江が面倒を見ている。
ある朝、輝男がジョギング中に心臓発作で死んでしまった。
浅野温子の小悪魔的な演技が話題でした。
ヌードシーンもあり、子猫とのツーショットはいけてます。
すごい存在感ですねぇ。
南佳孝の主題曲「スローなブギにしてくれ(I Want You)」は、大ヒットでした。

Stray Cat Rock: Wild Jumbo 野良猫ロック ワイルドジャンボ

小さな都市の工場街、叩きつけるロック調バラードにのせてとびはねるように歩いている非行集団「ペリカン・クラブ」の会員たち、ガニ新、デボ、C子、ジローそしてリーダー格のタキの姿があった。
街にはこのグループに対抗して年中いざこざを起こす「西部会」があり、主導権を争っていた。
ある日、白馬にのった美女がタキたちの前に現われた。
各地に数十万の信者をもつ正教学会の幹部・藤森信介の二号のアサ子であった。コーラのビンはこのサイズでしたね。
地井武男ですよ!
かっこいいですね。