さらば青春の光 Quadrophenia 1979

このフィルムを見て、東京・梅が丘の”洋服の並木”でモッズスーツを仕立てた若者は一体どれほどに至るのだろう。
自分もそのうちの一人だが、今もなおスタイリッシュにして狂った青い春が何処に美しいのかを原作者ビート・タウンゼントは伝えている。
彼が率いるザ・フーのナンバーは叙情を讃え、繊細な魂を抱擁するかのように音楽は詩的なロックとして奏でられる。
原作は日本でも書籍化されており、タイトルは「四重人格」。