LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門

●音楽:ジェイムス下地
──作品(「血煙の石川五ェ門」)をご覧になっての感想

ジェイムス下地:ルパン三世シリーズに限らず、こんなにシリアスでハードなアニメーション作品は過去に見たことがありません。最後の15分はただただ圧巻の一言で、知らず知らずのうちに力が入ってしまい、終わった後の緊張感からの解放がなんとも言えません。

──今回の「血煙の石川五ェ門」でこだわったポイント

ジェイムス下地:前作「次元大介の墓標」は、新しい LUPIN THE IIIRD シリーズの第1作目でしたので、今までのルパン三世の世界を踏襲しつつも、よりエッジの効いたクールな世界観を目指して作りました。「血煙の石川五ェ門」は、今までの五ェ門=尺八サウンド、「つまらぬものを斬ってしまった」がお約束で、ある意味コメディ・テイストがありましたが、今回はただただ一人の人間の心の葛藤、成長、命のやり取り、そしてバカな男たちのこだわり…をフォローする音楽をつけました。ドブロと言う楽器をかなりフューチャーし、新たな和を感じるところもあるかと思います。作品内での最大の聴きどころは、無音だと思います。ある意味そのための音楽とも言えます。

──サントラを聞く方に一言

ジェイムス下地:今作は「次元大介の墓標」のクールな世界を引き継ぎつつも、全く新しい LUPIN THE IIIRD の世界にチャレンジしました。楽しんで聞いていただけたら嬉しいです!