和漢彩染 エキスの種類
和漢彩染 24種類の和漢植物エキス
甘草(カンゾウ)エキス
甘草(カンゾウ)エキスの生薬・甘味成分はサポニンの1種であるグリチルリチンです。この成分は砂糖の約50倍の甘味があります。また、抗アレルギー作用、抗炎症作用などの副腎皮質ホルモンに似た作用もあります
甘草(カンゾウ)エキスの持つ美肌効果、シミ改善効果、刺激緩和、消炎作用を利用して、甘草(カンゾウ)エキスは化粧水、乳液、基礎化粧品、頭髪用化粧品、ヘアトニックなどにも使われています。また、甘草(カンゾウ)エキスには界面活性剤としての効果もあります。甘草(カンゾウ)エキスを利用して、天然成分だけで作る乳化剤の開発も続けられているのです。化学的につくる界面活性剤は使いたくない、と言う方も多いので、甘草(カンゾウ)エキスを使った天然成分だけの乳化剤に期待が高まります。
ローマカミツレエキス
キク科植物である多年草のローマカミツレの花から抽出されたエキス。6月から7月にかけて、白色の頭花を咲かせるローマカミツレは、ヨーロッパ原産でローマンカモミールとも呼ばれている。
古くからヨーロッパでは、安全で効果の高い生薬として用いられており、主に鎮静作用や健胃作用、発汗作用、消炎作用がある。
神経を鎮める作用のある「カマズレン」が多く含まれているので、ヨーロッパでは、不眠やストレス解消に効果があるとして、ハーブティーとして飲用されている。または入浴剤としても用いられています。
ヘアケア商品や美容商品には、抗炎症効果や抗菌効果、皮膚代謝促進効果を目的として、ローマカミツレエキスが用いられています。
育毛剤やシャンプーには、頭皮に炎症を引き起こしやすい成分も含まれていることが多く、細菌の繁殖を防ぎながらかゆみやかぶれなどから、頭皮を守るために有効です。
セージエキス
植物のセージ(サルビア)の全草から抽出されるエキス。 淡黄色~黄色の液体で、わずかに特異な臭いがある。
葉を乾燥させたものは、食品の香料・調味料やハーブティーとして使われている。 強壮、防腐作用、血行促進、消炎作用をもつ薬用品や、神経疲労や胃炎などの治療に使われている。 血行促進効果、殺菌効果、消炎効果、酸化防止効果など様々な効果があり加齢やストレスなどによる肌のトラブルを防ぐ目的の化粧品に配合されることが多い。
ローズマリーエキス
ローズマリーとは、シソ科マンネンロウ属の植物で、ハーブの中でも1、2を争うほど、美しい花を咲かせることで知られています。ローズマリーは血管を強くし、血行をうながし、消化機能を高めることで新陳代謝を促進します。細胞の老化を防止する抗酸化作用があることから、「若返りのハーブ」とも呼ばれてきました。ローズマリーのオイルはトリートメントとして使用することでフケ防止となり、頭皮の血液の流れを活性化して育毛にも効果があると信じられています。
アルニカ花エキス
アルニカ花エキス キク科植物であるアルニカの花の花びらや根の部分から抽出されるエキスです。
アルニカがもつ力から、基礎化粧品に配合されることが多い成分です。保湿性の高さや収れん作用は化粧水や乳液に、血行促進効果は洗顔料やマッサージクリームに、鎮静効果はニキビなどの肌荒れなどに用いることができます。 また、その効果はヘアケア製品成分としての役割も果たすため、育毛剤やトリートメントなど幅広く活用されています。
オドリコソウエキス
シソ科オドリコソウの花や茎、葉、根といった全草から抽出されるエキスです。
収れん作用に期待が持てる成分として、ニキビなどの肌荒れ改善やキメを整えることを目的に対策化粧水などのスキンケアラインに用いられる機会が多いでしょう。
消炎作用もあることから、シャンプーや白髪染めといったヘアケア製品のほか、育毛剤などの育毛ケア製品にも活用される素材のひとつとなっています。
また、皮脂腺の活動を抑制する働きにも期待がもてることから、脂漏性が原因となる肌荒れや脱毛対策に有効活用される素材でもあります。
オランダカラシエキス
オランダカラシエキス オランダカラシエキスとは、アブラナ科の植物である『オランダカラシ』の茎や葉などから抽出した有効成分含有の液体です。 この成分はワサビにも含まれている辛味配糖体のことで、発毛促進や育毛促進に有効だと言われています。発毛や育毛促進効果の仕組みですが、オランダカラシエキスは血行促進作用や皮膚細胞活性作用があります。この働きで頭皮の細胞を活性させつつ血流をスムーズにするため、元気な髪の毛の成長をサポートできます。
ゴボウエキス
文字通り、ゴボウの根から抽出して得られるエキスです。ゴボウはキク科ゴボウ属の二年草の植物で、私達の食生活でもなじみ深いゴボウはこの植物の根の部分にあたります。
保湿作用や収れん作用があり、キメを整え潤いの持続する肌に導ける成分として、洗顔や化粧水、乳液、クリームといった幅広い基礎化粧品に配合されています。
また、血行促進作用や発汗作用については育毛成分としても活用できることから、育毛剤や育毛シャンプーといった育毛ケア商品に配合されるケースも多い素材です。
頭皮においては育毛だけでなく、抗炎症作用によりフケやかゆみの改善や予防にも役立てられることから、自然派のシャンプーや白髪染めといった様々なヘアケア製品に配合されています。
セイヨウキズタエキス
ウコギ科植物セイヨウキズタの葉や茎から抽出されるエキスです。
抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用、脂肪分解促進作用、収れん作用、血行促進作用などが認められている素材です。
サポニンは天然の洗浄成分としても知られる素材ですので、毛穴の汚れや古い角質を落とす目的で、ニキビや脂性肌向けの洗顔料などに活用される機会が多いと言えるでしょう。
また、この作用はシャンプーや白髪染めといったヘアケア製品でも活用される理由となっています。
抗酸化作用などについては、毛穴の引き締めやキメの整った肌の実現に役立てられるとから、一般的なスキンケア製品以外にもアンチエイジング化粧品にも用いられる素材となっているでしょう。
ニンニクエキス
ニンニクエキスには、スコルジン、アリシン、有機ゲルマニウムという成分が含まれています。アリシンはニンニク臭の元で、スコルジンは疲労回復や高血圧に役立つ成分のようです。残りの有機ゲルマニウムに育毛成分が含まれています。有機ゲルマニウムには、多様な育毛効果があり、主な効果として以下の4つが挙げられます。
〇毛穴の洗浄効果
〇血行促進効果
〇頭皮抗酸化
〇フケ、カユミを防ぐ
その中でも最も期待できる効果は、毛穴の洗浄効果です。ニンニクというイメージからは意外かもしれませんが、最近ではヘッドスパサービスなどでもニンニクエキスが使われるなど、その高い洗浄能力が注目されています。