透け感あるミルクティー・ベージュカラーの仕方

赤みのない透け感ある、ピンクベージュやダークアッシュ、グレージュなどのヘアカラー。
自分の今の髪の毛の状態で可能なのか?
どのような仕組みでできて、ダメージなどのリスクはどのくらいあるのか。
美容師さんがなかなか、短時間では伝えきれいない内容をお伝えしたいと思います。
自分の髪で、グレージュなどに挑戦したい人、必見です。

  • 丁寧な繊細な施術を要するために4〜5時間くらいはかかります。
  • デザインが複雑・高度なため、1回の施術で理想のデザインまで可能か断言しずらい。
  • 料金が高額になりやすい。

まずは、髪質診断

自分の過去からの施術してきたヘアカラーリング剤を理解し、今の自分の髪の毛の状態を把握することが大切です。
それによって、今後の施術内容が変わるからです。

ヘアカラー(永久染毛剤)【医薬部外品】
ブリーチ(脱色剤)【医薬部外品】
ヘアマニキュア(半永久染毛剤)【化粧品(染毛料)】
カラートリートメント類(徐染性染毛料)【化粧品(染毛料)】

種類アルカリ性酸化染毛剤中性酸化染毛剤
染着部コルテックスにしっかり染まる
効果の持続性約2~3カ月1カ月以上
ブリーチ力あるほとんどない
アレルギーかぶれることがある
皮膚アレルギー試験(パッチテスト)必要
pH9~11(アルカリ性)6~8(中性)
種類脱色剤
染着部脱色のみ(染色力はなし)
効果の持続性永久(髪が生え変わるまで)
ブリーチ力ある
アレルギージアミンによるカブレはない
皮膚アレルギー試験(パッチテスト)不要
pHスプレーブリーチ・3~4(酸性)、ブリーチ・9~11(アルカリ性)
種類酸性染毛料(ヘアマニキュア)
染着部キューティクル及び表面近くのコルテックスに染まる
効果の持続性約3週間
ブリーチ力ない
アレルギーほとんどかぶれない
皮膚アレルギー試験(パッチテスト)不要
pH3前後(酸性)
種類塩基性染毛料(カラートリートメント類)
染着部キューティクル及び表面近くのコルテックスに染まる
効果の持続性5回連用で1週間(※商品によって設定異なる。)
ブリーチ力ない
アレルギーほとんどかぶれない
皮膚アレルギー試験(パッチテスト)不要
pH酸性

ここで大切なことは、ヘアマニキュアは毛髪のキューティクルの隙間を開けて、酸性染料をキューティクルの隙間から毛髪内部の外側部分に浸透させて染めます。
ヘアカラー(永久染毛剤)のメカニズムは、髪の中まで深く浸透し、色持ちも2~3ヶ月と長くなります。
自分の髪の毛の状態の前歴を考えて、過去に「黒染め」、「ヘアマニキュア」「縮毛矯正」などをしていると、キレイな脱色(ブリーチ)は難しくなります。

透明感・透け感・赤みのないカラーを目指す場合は目的のカラーのための下地として、何レベルの髪にするかが大切です。

髪の毛 レベルスケール

ここで、個人の髪の毛の持っている「メラニン色素の量」や「過去の履歴」によって、クリアに抜けたり、2回、3回のブリーチを要する方も出てきます。

丁寧に色むらなくブリーチを施術します。

透け感あるきれいなピンクベージュです。

グレージュ、ベージュ、ヘアカラー、ブリーチ

動画でグレージュのオンカラー(ブリーチ+カラー)、バレイヤージュです。