The Five Point ファイブポイント VIDAL SASSOON ヴィダル・サスーン

1964　ファイブポイント
カット：ヴィダル・サッスーン
写真：DAVID MONTGOMERY
クイーン誌のために
モデル：GRACE CODDINGTON（グレース・コディントン)
1964年、メアリー・クアントのために考案されたファイブポイントカットは、グレース・コディントンが着用しています。
ヴィダル・サスーンにおけるジオメトリックスタイルの最盛期を象徴するカットです。
カットがヘアスタイルやスタイリングに優先するのは間違いない。

ヴィダル・サスーンと彼のジオメトリック・ボブは、ミニスカート、モッズ、ビバと同じくらい1960年代の重要な存在です。
ファイブ・ポイント(The Five Point)の革命的なカットは、当時、ローラーでセットしたエルネットカールや漆塗りの蜂の巣のようなメンテナンスの大変な髪型から女性を解放し、メアリー・クワントが服を切っていたのと同じ実験的な形と精度でカットしました。

「この髪型は、この10年間の姿勢を体現したもので、女性の新しい自由を示す集団主義的な道具だった」。

反抗と変革の急進的な10年間で、サスーンは最前線に立っていたのです。
「サスーンの新しいスタイルは、女性たちを解放し、彼女たちは力を得たと感じた」とマイケル・ゴードンは述べています。
バウハウス建築にインスパイアされたサスーンは、グレース・コディントンのために初めてボックスボブをカットし、この時代の若者たちに欠かせない存在として二人の名前を知らしめた。
この髪型は、この10年のアティテュードを体現するもので、集団主義的な道具でありながら、女性の新しい自由を示すものでした。
ドライヤーの下で苦労している暇はない、新しい働く女性に適した髪型を提供したのです。
サスーンは、学歴も収入もない60年代の女性たちが、社会を変え、それまで否定されていた分野で成功を収めたのです。
それは、サロン、トレーニングアカデミー、そしてシェイプ、クラフト、フォームの基礎の上に築かれた永遠のインスピレーションからなるグローバルな領域となるインターナショナル・サスーン帝国の始まりだった： “私たちは、実際の幾何学を使ってヘアカットに規律を与えることを学びました…カットは、女性が揺らすとちょうど元に戻るような完璧なものでなければなりませんでした。”