ウディ・アレン Woody Allen
スコルピオンの恋まじない The Curse of the Jade Scorpion
1940年のニューヨーク。
一流保険会社に勤務するC.W.ブリッグス(ウディ・アレン)は、自称腕利き保険調査員。
最近入社してきた同僚のベティ・アン・フィッツジェラルドとは犬猿の仲。
しかしある日、2人は同僚ジョージの誕生パーティーでインチキ魔術師ヴォルタンに催眠術をかけられ、呪文を耳にするたびお互い惹かれていくことに。
一方、その日を境に謎の宝石強盗が世間を騒がせます。
ブリッグスはなんとか犯人を捕まえるため奔走するのだが、なんと宝石を盗んでいたのはブリッグスでした。
ヴォルタンに電話で操られていたのですが、ブリッグスはおたずね者になりますが、逃亡中にヴォルタンが真犯人であることに気づき、無罪放免になります。
ギター弾きの恋 Sweet and Lowdown
1930年代、シカゴ。
派手で目立ちたがり屋のエメット・レイは、才能あふれるジプシージャズのギタリスト。
音楽に身を捧げる一方で、娼婦の元締めをするなど裏社会でも顔のきく破滅的な人生を送っていました。
女遊びも激しい彼だったが、ニュージャージーの浜辺でナンパした口のきけない娘ハッティと出会って以来、2人は付き合うように。
しかし、やがてエメットは上流階級の美女ブランチに惚れ、ハッティと別れてブランチと衝動的に結婚してしまいます。
派手好きな2人の夫婦関係は破局が目に見えており、案の定、ブランチはジャズ・クラブの用心棒アルとの不倫に溺れてゆくのです。
スターダスト・メモリー Stardust Memories
ある古びた列車の中。
退屈そうな顔をした中年男が、車内を見回してギョッとします。
なんと乗っているのは屍同然の老人たちばかり。
それに反して対向車線には、華やいだ女性たちでいっぱいの列車が停っている。
慌てた男は急いで乗り替えようと窓をあけようとするが、どの窓も開きません。
やがて列車は無情にも出発し、霧の中を進んでいく。
そして着いた先は塵の山–THE END–これは映画のラストシーンでした。
この映画の監督・主演のサンディ・べーツ(ウディ・アレン)は、売れっ子監督であるが、この最近作の試写の反応はイマイチ。
プロデューサーやスタジオ関係者たちの悪口に、彼は反論。
要するに大衆受けする笑いの世界に没頭することに疑問を抱き、何かもっと別なものを見出したいと切望するようになります。
スリーパー Sleeper
不気味な雰囲気を漂わせる未来社会の研究所。
カプセルの中で眠っている奇妙な人間がいます。
200年前に冷凍化された男で名前をマイルズ・モンロー(ウディ・アレン)といい、凍結されたとき35歳、ニューヨークで健康食品店を経営する傍らクラリネット吹きもやっていたという変わり種。
胃潰瘍の検診で入院したとき併発症を起こし意識が回復しないため、カプセル凍結。
それから200年後、医師たちの介抱で彼は意識をとり戻したのだがわけのわからぬ世界での出来事、やっとの思いで森に逃げ込み、駐車中のバンにもぐり込みます。
その中におかしな顔をしたロボットが並んでいたので、彼もいそいでその真似をします。
幸い警官に気づかれなかったものの、ルナ(ダイアン・キートン)という女の家へと連れて行かれます。
彼女の注文はさっぱり分らず、その上、ルナは彼の頭の形が気に入らないといいだし、家事サービス局に頭のすげ替えを頼むという仕末。
ウディ・アレンの影と霧 Shadows and Fog
1920年代、中央ヨーロッパのある町。
そこでは、霧の夜になると連続殺人が発生し、人々は恐怖に脅えていました。
フィアンセのイヴとの結婚を夢に描く、平凡な事務員のクラインマン(ウディ・アレン)も殺人犯から町を守る自警団に参加を強制されます。
その頃、町にサーカスがやって来ますが、事件のあおりで客足はさっぱり。
剣を飲む曲芸師のアーミーは、サーカスの娘マリーと浮気した恋人のピエロとケンカ別れして、サーカス団を飛び出しました。
アーミーが転げ込んだのは娼館で、娼婦たちにかくまわれます。
そこへ、大学生のジャックが現れ、700ドルでアーミーを抱きたいと迫り、渋々承知したアーミーですが、今まで感じたことのない歓びを感じ。。。
マンハッタン Manhattan
ニューヨーク、マンハッタン、ここ“エレーンのレスドラン”では、いつものようにアイザック・デイビス(ウッディ・アレン)が、親友のエールと会話に花を咲かせています。
エールは妻のエミリーを、アイザックはトレーシーという17歳の女子学生を同伴していました。
何とこのトレーシーこそ、42歳のアイザックの同棲中の恋人。
どちらかというとトレイシーの方が積極的で、アイザックの方は父親のような気持ちで少女に接します。
彼には過去に2度の結婚の失敗があり、2度目の妻ジル(などとは、1児をもうけながら彼女のレスビアン癖で破局に陥ったのでした。
そのジルが、アイザックとの夫婦生活を暴露した小説を書こうとしているのを知り、ヒマを見つけては彼女にその無意味さを訴えます。
一方、妻エミリーと12年も暮してきたエールは、他に好きな女性ができたことをアイザックに打ち明けます。
信じられないと受けつけないアイザックですが、ある日、近代美術館を見物中のアイザックとトレーシーは、女性連れのエールと遭遇。
夫たち、妻たち Husbands and Wives
マンハッタンに住む大学教授のゲイブ・ロス(ウディ・アレン)と美術関係出版社に勤めるジュディ夫妻には、親友のジャックとサリー夫妻がいます。
ある夜、会食の席上で、ジャックたちから別居し、別れることになるだろう、という話を聞いたゲイブとジュディはショックを受けます。
とりわけジュディは、自身再婚の身で、子供を作ろうとしないゲイブとの間にシコリを感じていたためショックが大きかった。
サリーは結婚生活が破綻した原因としてジャックの女グセの悪さを挙げますが、ジャックは今、エアロビクスのインストラクター、サムに夢中なのです。
ハンナとその姉妹 Hannah and Her Sisters
ハンナの家では、毎年恒例の感謝祭のパーティが行なわれています。
ハンナは三姉妹の長女で、父と母は元俳優という芸能一家に育ち、彼女も女優をしながら主婦業もこなし、夫エリオットと平和な家庭を営んでいます。
ハンナには2人の妹がおり、次女ホリーは売れない女優で、時々、ハンナに借金を頼みに来るが彼女は快く応じていました。
一方、三女のリーは画家のフレデリックと同棲しています。
さて、パーティで久しぶりにリーと再会したエリオットは、彼女の若々しい魅力に引かれていく気持を押さえることができません。
世界中がアイ・ラヴ・ユー Everyone Says I Love You
春爛漫のニューヨーク。
ホールデンが恋人のスカイラーに歌いかけると、街中が歌い、踊り始めます。
スカイラーの義理の妹ジュナ、通称DJはパーク・アヴェニューのペントハウスに住む超リッチな一家。
継父のボブは弁護士、母ステフィは資産家の娘で社会活動家。
実の父のジョー(ウディ・アレン)は作家でパリに住んでるが、しょっちゅうニューヨークに戻っててきます。
今度も女性にふられたばかりで、親友のボブとステフィに泣きつくばかり。
ボブはリベラルな民主党支持者、ステフィはさらにひどい罪悪感つきのリベラルな民主党支持者で奉仕と社会運動に大忙し、なのに弟のスコットはウルトラ保守主義者の共和党派で、ボブと喧嘩が絶えません。
ブロードウェイのダニー・ローズ Broadway Danny Rose
ブロードウェイの軽食堂カーネギー・デリカテッセンで、コメディアンたちがよもやま話をしていた。
そのうち、ダニー・ローズのうわさ話になり、ダニー(ウディ・アレン)は芸人のマネージャーで、彼の扱っているのは皆、平凡な芸人ばかり。
成功した連中は皆、彼のもとを去っていくばかり。
サンディがとっておきの話を始めます。
50年代にヒット曲を出したルーも今では落ち目になっていました。
ダニーは彼の為に、やっとのことでウォルドーフ・アストリアのショーの出演契約をとってきます。
しかし、当日、ルーは愛人のティナが見に来てくれないと歌えないといい出し、仕方なくダニーはニュージャージーのティナの家へ行きます。
ティナは彼を相手にせず、女占い師やマフィアのパーティに出席することに。
僕のニューヨークライフ Anything Else
ジェリー(ジェイソン・ビッグス)はニューヨークに住む21歳の新進コメディ作家。
仕事でそこそこの成功を収めた彼の目下の悩みは、お互いに恋人がいる状態で結ばれた、女優の卵である恋人アマンダ(クリスティーナ・リッチ)との仲がしっくりいかないこと。
半年に及ぶセックスレス生活と、突然アパートに転がり込んできたアマンダの母ポーラ(ストッカート・チャニング)との同居。
二重の苦難を堪え忍ぶジェリーの前には、アマンダの浮気疑惑も持ち上がり、苦しさは増すばかり。
サマー・ナイト A Midsummer Night’s Sex Comedy
ウォール街の株式仲買人アンドリュー(ウッディ・アレン)は、妻のエイドリアン(メアリー・スティーンバージェン)とともに郊外の館で休暇を過ごしています。
アンドリューは発明狂で、空飛ぶ自転車やりんごの皮むき器などを造り、悩みの種は妻との性生活がうまくいってないこと。
この館に友人でプレイボーイの医者マックスウェル(トニー・ロバーツ)が、看護婦のダルシー(ジェリー・ハガティ)を伴なって到着。
ついで、エイドリアンのいとこで大学の教授をしているレオボルド(ホセ・フェラー)が、年若い婚約者のエリアル(ミア・ファーロー)と一緒にやって来ました。
2人は明日結婚式をあげる予定です。
アニー・ホールAnnie Hall
メンズのバギーパンツやジャケット。
ラルフローレンの太めタイ。
ダイアン・キートンのマスキュラン・スタイルは大絶賛!
ジュンヤ・ワタナベも大好きな、レディス・ファッションだそうです。
大都会とは少々変わり者でも生きていける所。
山の手に住むユダヤ系のアルビー(W・アレン)もそんな1人。
彼はTVやナイトクラブのトークショーで稼ぐ漫談芸人。
歳の頃は40、離婚歴1回のド近眼メガネ人間なのです。
そんな風采の上がらない小男の彼ですが、なぜか女の子には人気があって、彼の周りにはいつも女の子がウロチョロ。
そんな彼がある日、友人のTVディレクターのロブ(T・ロバーツ)達とテニスに行って、1人の美人と出会います。
会話もユニークな彼女の名は、アニー(D・キートン)。
どこか屈託のない童女の雰囲気の彼女に出会ってからアルビーが変わっていき、アニーとのデートが日課の一つになります。
2人が同棲生活に入ったのはそれから間もなく、お互いにのぼせあがっていた2人も時がたつにつれて、お互いのアラが目につくもの。
アルビーの周りには、あいかわらずTV局の女ロビンや、アリソンがいて、アニーは気になり、アルビーもアニーのつかみどころのない生き方が理解しがたい。