戦場のメリークリスマス Merry Christmas, Mr. Lawrence

世界の坂本が戦場からメリークリスマス。
数多くある聖なる夜の音楽の中でも、際立つ存在が日本人の手によるモノってことに歴史的価値があると思う。
実際公正なる評価でこの後、教授は「ラストエンペラー」でグラミー賞を獲得して、 ...
ゲットダウン The Get Down

映画は映画館で見るべきだって正論も張れなくなるほど、ネットフリックスが面白い。
バズ・ラーマンがブロンクスを舞台にヒップホップの誕生秘話を描く「ゲット・ダウン」はサウンドトラックもまた秀逸。
劇中のミューズ、アイリーン ...
ゴッドファーザー The Godfather

コルシカマフィアのファミリー劇場から学ぶことを一つだけ抽出するのであれば、それは時間軸を操る術だろう。
時計の上のそれではなく、心理の中で刻み込まれる針のスピードが遅いほどに相手をマウントし、冷静な決断も非常な復讐も汗も流さず ...
modesty blaise 唇からナイフ

スパイもヒールもきれいな女性が主役となれば、仮に自分に犂のない完璧な男であったとしても負けて悔いなし。
ルパンなら、決して不二子を恨むことがないどころか、むしろその様子は楽しんでいるかのように見える。
本作も黒のショー ...
黄金の七人 Sette uomini d’oro

イタリアB級映画がサントラとして瞠目に値することを知ったのは、学生時代に溺愛していたミラノのノーベル、ライトテンポよりリリースされた一連のコンビに起因し、彼の地に存在する日本人ガク・サトウ氏もここに参加していた。
そんな流れで ...
エンド・オブ・バイオレンス THE END OF VIOLENCE

まるでエッドワード・ホッパーの絵画のような倦怠感が印象的だ。
U2にシニード・オスコー、果てはDJシャドウからトム・ウェイツまで多彩な顔ぶれが揃うのもヴィム・ヴェンダースワークであればこそ。
キャストの役柄も様々な人物 ...
LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門

●音楽:ジェイムス下地
──作品(「血煙の石川五ェ門」)をご覧になっての感想
ジェイムス下地:ルパン三世シリーズに限らず、こんなにシリアスでハードなアニメーション作品は過去に見たことがありません。最後の15分はただ ...
LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標

――映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』の話題にいきましょう。これまでのサウンドトラックはプログラミング主体の音作りでしたけど、今回は生音ですね。オファーが来たときはどんなものを作ろうと思ったんですか。
...
LUPIN the Third 峰不二子という女 菊地成孔

『ルパン三世』のTVシリーズとして注目を集めた『LUPIN the Third 峰不二子という女』。そのサントラを手掛けたのが菊地成孔だ。峰不二子をヒロインに据えたスピンオフとはいえ、これまで山下毅雄、大野雄二といったマエストロたちが ...
華麗なる賭け THE THOMAS CROWN AFFAIR

スティーブ・マックイーンとフェイ・ダナウェイがチェスからキスに及ぶシーンに興奮しない男子はいないだろう。先に知っていれば、シャロン・ストーンが「氷の微笑」で脚を組み替えることに動揺なんかしなかったはずだ。劇伴を飾るのはハリウッドに進出 ...