欲望 (1966) BLOWUP

スウィンギング・ロンドンというUKの60sカルチャーは音楽的に形容することが難しい。
ロックもスイングすることを可能にしているし、実際この「欲望」でハービー・ハンコックが奏でるのはR&Bだ。
では、誰がこの作中で一番広 ...
Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち

ピナ・バウシュが存命のうちにその舞台を目にすることができなかったことが悔やまれる。
独創的でミステリアスなそのその世界を支えたのはパリ在住の音楽家、三宅純。
サウンドそのものが映像的で、不幸中の幸いは三宅ワークスを生で ...
マルコムX Malcolm X

「黒は美しい」と語り、アメリカ人であることよりも黒人であらんとしたマルコムXは「私には夢がある」と演説したキング牧師と比較すると、アウトローで攻撃的だ。
本作を一貫してブラックカルチャーを追うスパイク・リーがメガホンを取ったこ ...
グッドモーニング, ベトナム Good Morning, Vietnam

あくまで間接的に戦争を描いた映画。
ラジオの映画と言っていいかもしれない。
リスナーが求めているモノをしがらみなく届けることは、コマーシャルに溢れた現代と比較すればキラキラと光って見えるし、何よりロビン・ウィリアムのル ...
大脱走 The Great Escape

団塊の世代のカリスマ、スティーブ・マックイーンが演じれば捕虜だってどうしようもなくかっこよく仕立てられてしまうし、柵越えのバイクシーンに萌えない男は皆無だろう。
エルマー・バーンスタインがタクトを振った「大脱走マーチ」は世界で ...
黒いジャガー Shaft

ブラックムービーの代表作として数えられる本作を見ていると、どうしても「燃えよドラゴン」とかぶる部分をサントラから感じる。
NYを闊歩する探偵シャフトと舞踏家リーに共通するのは有色人種ということであり、つまりマイノリティの強さは ...