さらば青春の光 Quadrophenia 1979

このフィルムを見て、東京・梅が丘の”洋服の並木”でモッズスーツを仕立てた若者は一体どれほどに至るのだろう。
自分もそのうちの一人だが、今もなおスタイリッシュにして狂った青い春が何処に美しいのかを原作者ビート・タウンゼントは伝え ...
チャーリーとチョコレート工場 CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY

ティム・バートン作品のサウンドはその世界観を忠実に再現するが、独特さゆえ音単体としても非常に魅力的だ。
今作でいうウィリー・ウォンカの工場で働くウンバ・ルンパの音楽は、世界のどこでもない民族音楽として塑像力を掻き立てられ、既成 ...
Mask 1994 マスク

できることなら劇伴ではなく、キャメロン・ディアスの美しさについて語りたい。
それが「マスク」だ。
しかし、サントラのクレジットにロイヤル・クラウン・レビューを発見したら、その審美眼の高さに唸らざるを得ない。
ブ ...
Stranger Than Paradise 1984 ストレンジャー・ザン・パラダイス

何も起こらない日常はとても奇妙だ。
ましてやそれが映画になるなんて。
とはいえ、オフビートの金字塔として「ストレンジャー・ザン・パラダイス」は未だに威光を放ち、果ては「ユニクロ」のTシャツにまで描かれた。
この ...
Babel 2006 バベル

言わずと知れたバベルの塔は、人間が神に近づき過ぎた行為で別々の言葉を与えられたという逸話を持つ。
なぞらえて、モロッコ、カリフォルニア、ティファナ、東京と4つの都市を跨いで言の葉も心も通じない世界がストレンジに交錯していくスト ...
Lost Highway ロスト・ハイウェイ 1997

突然自分の目の前に白塗りの顔の男が現れて謎かけすることも、自分の生活がビデオテープに収められることも、一般的には稀有な体験だ。
デヴィット・リンチ監督は狂気を伴って非現実の世界に誘うわけだが、それを演出する音楽もまた秀逸だ。 ...
Naked Lunch 1992 裸のランチ

ビートニクの名作「裸のランチ」をモチーフにクローネンバーグが映画化ということで期待も高まるが、実際分かり易さは2013年日本公開の「オンザ・ロード」がぐんと上だろう。
明確ななあらすじもなく、オーネット・コールマンが相も変わら ...
Birdman バードマン 2014

ドラム一本の音楽があまりにも雄弁だ。
ましてやサントラとしてこれが成立することは驚愕的事実でありながら、一聴すれば腑に落ちる話。
菊池成好さんが大ヒットを誇った「セッション」をこき下ろしてこの作品を絶賛した理由も、実は ...
セッション Whiplash 2014

偉大なジャズドラマーを夢見て全米屈指の名門、シェイファー音楽院に入学したニーマン。
ある日、フレッシャー教授の目に留まり、彼のバンドにスカウトされる。
そこで成功すれば、偉大な音楽家になるという夢は叶ったも同然。
CQ 2002

時代は流転する。
90年代は60年代に遡りがちだったために、フランシス・フォード・コッポラの息子でソフィアの兄、ローマン・コッポラはゲンズブール曰く、エロティックな69年のパリを舞台に、女スパイが蠢動するSFなスペースエイジを ...