グッドモーニング, ベトナム Good Morning, Vietnam
あくまで間接的に戦争を描いた映画。
ラジオの映画と言っていいかもしれない。
リスナーが求めているモノをしがらみなく届けることは、コマーシャルに溢れた現代と比較すればキラキラと光って見えるし、何よりロビン・ウィリアムのル ...
大脱走 The Great Escape
団塊の世代のカリスマ、スティーブ・マックイーンが演じれば捕虜だってどうしようもなくかっこよく仕立てられてしまうし、柵越えのバイクシーンに萌えない男は皆無だろう。
エルマー・バーンスタインがタクトを振った「大脱走マーチ」は世界で ...
黒いジャガー Shaft
ブラックムービーの代表作として数えられる本作を見ていると、どうしても「燃えよドラゴン」とかぶる部分をサントラから感じる。
NYを闊歩する探偵シャフトと舞踏家リーに共通するのは有色人種ということであり、つまりマイノリティの強さは ...
プラトーン Platoon
戦争の悲哀を表現するに、このウィレム・デフォーの戦死は比類なきハイライト。
同時にヘリコプターで搬送されるチャーリー・シーンの葛藤にも胸が鷲掴みされる思いだが、そのあとの俳優としてのキャリアはイマイチ。
いずれにせよデ ...
戦場のメリークリスマス Merry Christmas, Mr. Lawrence
世界の坂本が戦場からメリークリスマス。
数多くある聖なる夜の音楽の中でも、際立つ存在が日本人の手によるモノってことに歴史的価値があると思う。
実際公正なる評価でこの後、教授は「ラストエンペラー」でグラミー賞を獲得して、 ...
ゲットダウン The Get Down
映画は映画館で見るべきだって正論も張れなくなるほど、ネットフリックスが面白い。
バズ・ラーマンがブロンクスを舞台にヒップホップの誕生秘話を描く「ゲット・ダウン」はサウンドトラックもまた秀逸。
劇中のミューズ、アイリーン ...
ゴッドファーザー The Godfather
コルシカマフィアのファミリー劇場から学ぶことを一つだけ抽出するのであれば、それは時間軸を操る術だろう。
時計の上のそれではなく、心理の中で刻み込まれる針のスピードが遅いほどに相手をマウントし、冷静な決断も非常な復讐も汗も流さず ...
modesty blaise 唇からナイフ
スパイもヒールもきれいな女性が主役となれば、仮に自分に犂のない完璧な男であったとしても負けて悔いなし。
ルパンなら、決して不二子を恨むことがないどころか、むしろその様子は楽しんでいるかのように見える。
本作も黒のショー ...
黄金の七人 Sette uomini d’oro
イタリアB級映画がサントラとして瞠目に値することを知ったのは、学生時代に溺愛していたミラノのノーベル、ライトテンポよりリリースされた一連のコンビに起因し、彼の地に存在する日本人ガク・サトウ氏もここに参加していた。
そんな流れで ...
エンド・オブ・バイオレンス THE END OF VIOLENCE
まるでエッドワード・ホッパーの絵画のような倦怠感が印象的だ。
U2にシニード・オスコー、果てはDJシャドウからトム・ウェイツまで多彩な顔ぶれが揃うのもヴィム・ヴェンダースワークであればこそ。
キャストの役柄も様々な人物 ...