My Blueberry Nights マイ・ブルーベリー・ナイツ

ウォン・カーウェイはやはりクリストファー・ドイルの撮影でアジアを描くことに長けていると思うが、ブルーベリーパイを媒介してロマンスをヴィジュアル化することにおいて、ノラ・ジョーンズをキャスティングしたことは音楽サイドから見ても巧妙だ。
フラッシュダンス FLASHDANCE

映像としての強さは「Water Scene」であるが、音楽的にはクライマックスのアイリーン・キャラの「What a Feeling」となるだろう。
当時のパラマウントのビジネススタイルとして、音楽との相乗効果を狙った戦略はこの ...
卒業 THE GRADUATE

このキャリアを勝手に切り上げるわけではないが、この「卒業」から「レインマン」までダスティン・ホフマンはおののく程に盟友ダ。
花嫁を式場から連れ去ることも人妻との情事をこなすことも、若さにほろ苦さをまとわせながら見事に演じ、そこ ...
ムーンライズ・キングダム MOONRISE KINGDOM

どこまでも完璧なディテールを突き詰めるウェス・アンダーソン作品は、衣装のみならずイメージとサウンドのリンク度合いも同様に評価されるべきだと考える。
劇中何度も耳にするアレクサンドル・デスプラの「The heroic Weath ...
アメリ LE FABULEUX DESTIN D’AMELIE POULAIN

パリの街角やメトロでアコーディオン弾きがいたならば、彼らの演奏する音楽がミュゼットとカテコライズされることも覚えておこう。
ミュゼットが近年最もフランス的に表現された映画が「アメリ」だ。
舞台のモンマルトル然り、妄想す ...
うたかたのひび L’écume des jours

ボリス・ヴィアン原作の「うたかたの日々」は究極の純愛小説であり、近道してその世界を堪能したいのであれば岡崎京子の同名漫画か、ミシェル・コンドリーによって映画化された「ムード・インディゴ」を。
しかし、サントラ的視点ではこちらに ...
ロシュフォールの恋人たち LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT

ロングランを記録した「ラ・ラ・ランド」がイメージソースの一つにした1967年公開のジャック・ドゥミ監督作。
半径数メートルと数秒のすれ違いをスパイスに、生きる喜びを伝えるこの作品がわずかに及ぶことができなかったのは、やはりエス ...