1985年 an・an ヘアログ

1年の内で、いちばん華やかで楽しくて何かおこりそうな。
そんな季節だからこそ、ヘアスタイル気にしたい。
その日のためのワンピース、ヒール、ネックレスが台無しにならないために、いつもよりちょっと工夫を凝らして、クリスマス、そしてお正月を。

写真·小松勇ニ スタイリスト 一戸みずの ヘア&メーク·野口功(モッズ·ヘア) 新堀司(ZIP) 太田文夫(B·ラッシュ) 宮森隆行 (CLIP)

ハーフショート、毛先で遊んで軽く。
外国挫誌で見かける、軽ーい、フワフワッとしたヘアスタイル、憧れです。
でもこの軽さ、日交の黒髪で表現するのはとても難しいこと。
ならば外人のマネはこの際、あきらめて日本人特有の黒髪を生かした軽いイメージを演出してみる。
ムースかグリースを髪全体にのばし顔にかかる部分の毛先を遊ばせるだけで、こんなに軽いイメージに仕上がります。(ZIP)

パリでも大流行のヘア“マエストロ”
大人っぽい、個性的ファッションでクリスマス、お正月を迎える人のために。
トップ、フロントは長めに、段をつけないようまっすぐにカット。
サイドは耳が半分隠れるくらい、ネープは衿足に沿うくらいの長さに。
フロントで変化をつけたいならバックに流すかサイドにたらすか。
パリでも大モテのショートスタイル”マエストロ”。
髪質選ばすの好条件、いざ挑戦(モッズ・ヘア)

不揃いのショートレイヤーボブ。
普段着感覚のクリスマスも悪くない。
ショートにしてもロングにしても、バリエーションのつけやすいスタイルが理想です。
たとえばその時々の着る服に合わせて、チョコチョコっと髪型を変えることができたら。
コレ、最高のおしゃれだと思います。
ショートレイヤードボブ。
モッズ・ヘアではボールカット(ノナン)と呼ばれているスタイルで、毛先の遊ぶ方向でかなりの変化を楽しめてしまう。
ネープ、サイド共に短く、フロントは眉毛の上2㎝ぐらいのところでカット。
もちろん前におろしても。
(モッズ·ヘア)

まだまだ不揃いのセミロングボブ。
キュッと束ねリボンで変化をつける。
クリスマスまで、お正月まで、髪は切らない。
長く伸ばしてグッと女っぽく。
そう強く心に決めていたけれど、思っていたほど髪は伸びてくれなくて。
肩スレスレ、中途半端。
定まりきらないセミロングボブといったところ。
でも頑張る。
髪全体にローションを含ませて、ブラシでていねいにていねいにまとめ上げていきます。
伸び切っていないトップやサイドの髪はディップをつけながら小さく縒るようにたらしてリボンは髪に結ばずピンをつかってサイドにつけるだけ。(太田文夫)

ストレートショートボブ。まっすぐカットでシャープな印象に。刈り上げ風だけどそれほど過激じゃないから。
髪の量が多くて硬くて、だからいつも同じショートヘア。
流行も、シーズンも全然、関係ない。
これでは、さみしい。
逆に硬い髪だからキマル!
そんな髪型があってもいいと思うわけで。

ストレートショートボブ。
猫っ毛、細い髪に優越感。
このスタイル、髪の硬い人ほどシャープに仕上がります。
サイドは耳が少し見えるくらいにまっすぐカット。
フロントはやや短め、眉の上2~3㎝のところで。
ストレートのままでも軽くパーマをかけても。
ただ毛先が内に入らないように注意して。
バックはサイドのラインに合わせながら衿足に沿うように。(モッズ·ヘア)

サイドが長めのマッシュルームヘア。
グリースで前髪をアレンンジ。
ラメのスーツ、チェーンのネックレス、パーティーへ向かう準備は整って。
サイドからバックにかけてやや長め、フロントは短めのマッシュルームヘア。
ストンとおろしただけでは、服とのバランスがとれません。
まず、ウォーターグリースをつけながらトップに向け、手ぐしでかきあげていきます。
しかし、あまり広がりすぎないよう、バランスをとってサイドはムースでしっかりと固めます。
フロントは小さくつまみながら不揃いにたらして、さあ、出発。(CLIP)
ニュアンスを生かしたロソクヘア。クルクルと筒状に巻いて。
ストレートのロングヘアをかき上げるただもうそれだけのしぐさで男の視線、集められるそうで。
でもせっかくのロング。
いろいろと変化を楽しみたいもの。
トップに近い位 にまずポニーテールを束になった髪を持ち上げ、すき毛をいれながら内側に髪を巻いていきます。
筒状になった髪の両サイドをトップに向けて少し丸めながら,ピンでしっかりとおさえます。
リボンはその筒の両面をおおうようにピンでとめて。
いつもはロングヘアに隠れてしまっている首すじや背中に、もしかして視線、集中。(太田文夫)

ムースやグリース目一杯、使いこなしてスターリンイング。中途半端の長さのヘアだってこんなにいい表情を。
ショート大流行の波にのって、カットした髪にもそろそろ飽きて、みんなのばし始めるのだけれど。
スタイルが整うロングまでの道のりは思ったよりずっと遠くて中途半端な髪の長さが気になって。型は決まらないし、でもカットはしたくないし。
そんな時に限ってあるものなんです、パーティーの招待って。
でもあわてず騒がず。
このスタイルなら大丈夫。
全体ににゆるくパーマをかけて、ムースやグリースで型を作り上げます。髪
が多い人なら毛先を軽くそいでボリュームを調整。
あまり作りすぎないようラフに仕上げるのがポイントです。(ZIP)

いたずらっぽく、つけ毛のテクで。パーティーごとに髪型、変えちゃう。
ショートヘアのままでロングへアの雰囲気に浸ってしまいたい。
かつらも確かに可愛いけれど、もっとイージーにイメージを変えてしまえるもの。
たとえば、つけ毛。
50㎝位の細いつけ毛を4本、ピンでとめてたらしただけで、まるっきり違うニュアンスが楽しめてしまう。
オーガンジーの布をフロントとサイドの髪を残してゆるく巻 き上げればまた違った印象に。
少し長めのフロントはディップでしっかりと立たせてポイントに。
つけ毛の長さやつける量でイメージも変幻自在。(太田文夫)

クリスマスなんだもの。いつもより作りぎみのヘアに挑戦。
ボリュームのある服を着るならヘアもボリュームのあるスタイルに仕上げたい。
中世の吟遊詩人という意味の”メネストレル”は華やかにドレスアップした時にこそふさわしい、いち番新しいヘアスタイルです。
フロントはやや短く、サイドを長めに段カット。
毛先はカールせずにゆるくパーマをかけます。
毛先はテーパリングしてあるので、整えすぎないように仕上げるのがこのヘアの大きなポイント。
髪の量が多くてパーマを敬遠していた人も、こんな段カットならオーバーになりません。(モッズ·ヘア)

古典的なロングヘアも、部分的ウェーブで新しさが。リッチの強さや間隔をアレンジしてみても。
ツヤツヤのロングヘア、ストンとたらして。
それはそれでいいとしても、そろそろ古典的ロングヘアのイメージから脱け出してもいい頃。
もっとロングの髪の美しさを生かして、でも遊び心も加えて。
たとえば髪の途中にウェーブを作ってしまうのはどうだろう。
毛先から三分の一あたり、アイロンとくしを使ってウェーブを作りだします。
髪はさんだアイロンとくしを逆方向にひっぱり合い、その強弱によってリッチ(切り返し)
の強弱も変わっていくという具合。
等間隔にアイロン、くしとずらしていきながらきれいなラインを作っていくスタイルです。(ZIP)
ショートレイヤード。着物の時はイメージ少し変えて。顔を包みこむよう、サイドの髪をフロントへ流したり。
軽快なショートレイヤード。着物を着る時は少しニュアンスを変えてあげる。
ムースタイプのセットローションをたっぷりつけて、トップはバックにサイドは逆にフロントに向けてながしていきます。
トップはかきあげるように、特にボリュームをもたせて。
ドライヤーをあててもいいのですが、カチッとなりすぎるので、手ぐしでくずすことは忘れずに。
頬にかかったサイドの髪は小さくつまんでディップで固定。
フロント部分は無理にまとめようとしないで、わざと不揃いの感じに。
ほんの少しだけ顔を隠す、そんな雰囲気で。(CLIP)

フワッとしたフラッパーやソバージュ。ウエット状態にして大人っぽいウェーブを生かして。
フラッパーやソバージュ。
どんな洋服にもぴったりあって、とまだまだ根強いファンが多いスタイルのひとつ。
でも着物を着る時はどうしよう。
アイロンでまっすぐのばして、カキッチリのセットなんて今更、です。
フワッとしたウェーブを逆に生かしてしまう、そんなヘアスタイルで着物を。
まずワンサイドだけスプレームースを。
根元だけを固めてくしを飾り、残りの髪は自然に流します。
もう一方の部分はセットローションを付けてトップ、フロントに逆
毛を入れながらサイドに。
少しウェットの状態にして。(CLIP)

おダンゴヘア。洋服にもピッタリと決まるけど、
アンチック風着物にだって相性良し。

着物用のセットスタイリング。
もうパターンがしっか2決まっていて。
特にロングヘアのアップ。
キッチリとヘアスプレーで固められるあのスタイルには断固としてさからいたい。
そこで、頭のてっぺんにおダンゴへア。
これかなり新鮮で可愛い。
ブラシで髪を徐々に上へまとめあげていき、トップに近い位置で
ゴムを。
束ねた髪の半分でまずおダンゴを作り、残りの半分の髪で、周りをカバーしながらピンでとめていって出来上がり。
三ッ編みにしてまとめればもっと簡単だし、パーマがかかっていれば毛先のまとめ方ももっと楽にできるはず。(CLIP)

いかにも着物風にまとめて、という感じよりサイドの髪をたらしたルーズな雰囲気が気になって。
着物を着る、大げさに考えすぎて先入観にとらわれすぎて。
だから余計に着物が遠い存在になってしまって。
ヘアスタイルだってそう。
どうしていいか分らないから結局、おまかせヘア、これではね。
もっとルーズな雰囲気のヘアで着物を楽しめたら。
たとえば、フロントからサイドにかけての短い髪、無理にまとめず数本たらしてしまったり。
バックは三ツ編みにしてまるめてあるだけの簡単ヘア。
髪の量が多くておダンゴにならなければ、2本の三ツ編みにしてまとめれば大丈夫。
チークをまあるく描いて可愛らしく。(CLIP)

短い髪にも、長い髪にも、リボン使いの工夫。
つけ毛感覚のリボン使いでショートヘアでもカンタンおさげ。
頭にかぶったキャップ、これ実はレースのストッキングのヒップ部分。
ストッキングやタイツって頭のサイズに意外とピッタリ、伸縮性があるので飛んだり跳ねたりしても大丈夫。
股下10センチくらいでカットしてウエスト側から頭にかぶったら股下部分を2本合わせて1回片結び。
次にその部分に3本のリボンを巻きつけ、左右両側に三ッ編み
を編んでいく。
ちょっとチャイニーズっぽい雰囲気。
脱いだりかぶったりも簡単自在。
ストッキングはヒップ部分を10センチくらいに切ればヘアバンド
にもなるし、レッグス部分はリボンに、とまだまだ応用がききそう。
色はオフホワイトか黒がおすすめ。

ラインストーンのピンはブローチ感覚で毛先にもつけてみる。
5年ほど前に流行ったバンダナが来年あたり復活の兆し。
最近話題のかつらを固定するのにも便利だ。

もちろんスカーフでも、気に入った柄の生地を適当な大きさに切
ったものでもいい。
三角に折って頭に巻、両端を後ろで結んで頂点の部分をはさみこむようにして留める。
かつらが動かないように頭のてっぺんを誰かに押さえてもらうとうまくいく。
ラインストーン使いのピンは数色揃えて、アトランダムにブロー
チ感覚でつける。
最近は少量の髪でもよく留まる優れた金具のものも出ているので、こんなふうに毛先につけると新鮮イヤリングやブローチはつけずに、ヘアピンだけをアクセサリーにして。

ショートヘア
色、柄豊富なソックスはおしゃれ上手のヘアアクセサリー。
ソックスがヘアバンドに変身。
メッシュのソックスを2本つないで頭に巻きつける。
ところどころねじったり、広げてメッシュを見せたり、鏡の前で研究して。
2本合わせた部分を髪の毛に見立てて細いリボンを巻きつける。
ソックスの色とリボンの色のカラ-バランスに気をつけたい。
どちらかを洋服の色に合わせると無難。
モノトーンの服の時には2色のソックスをつないで使うのも楽しい。
リボンを巻きつけた部分に針金を入れると、自由に方向をつけることができる。
ちょっと冒険したい人はオブジェ風にいろいろ飾ってみたら?
そんな遊びが似合うのもショートへアならでは。
帽子を組ませてもまたおしゃれ。

頭まるごとパッケージギフトリボンのお花でパーティーに。
これはもうリボンというよりタ-バンの感覚。
10センチ以上の幅の広いリボンで頭を包みこんでしまう、ショートやショートボブにとてもよく似合う使い方。
頭のま上でまずリボン結びを1回。
輪の下から出ている2本の端でもう1回、合計4つの輪を作る。
これをプレゼント用のパッケージリボンで花を作る要領で、ひとつひとつ広げて立たせる。
この場合ベルベットのような柔らかい素材では無理。
ちなみにこのギンガムチェックのリボンはシルクだけど、シルクでなくとも硬めで軽い素材を選べば可能。
長さは最低2メートル用意すること。
耳は絶対に隠して、フロントとサイドの毛は動きをつけて出す。
パーティーでも映えそう。

ロングヘア
切ったリボンがたまったら,全部まとめてクリップで留める。

去年大流行したクリップも、たくさんのリボンと併用すると、ほら、また新しい感覚。
特にクリッ プは以前中心だったピンクやブルーのパステルカラーに代って、同じプラスチックでもシルバーやゴールドのメッキでラインストーンがついたものがいま、可愛い。
リボンは手持ちのリボンを6、7本集めて髪の毛と一緒にクリップではさむ。
太ささえある程度統一されていれば、カラフルなほうが楽しい。
ヒモや毛糸だって使えそう。
リボンっていうと皆結んだり巻きつたりしかしないけど、こんなふうにつけ毛感覚で髪の毛と なじませてしまうのもひとつのアイデア。
つけ方はあくまで無造作に。
クリップをつける部分、クシの目なんて絶対に通さないこと。

捨てないで!パッケージについてくるロゴ入りのリボン。
最もノーマルなカチューシャ風のリボン使い。
こんな使い方にはやっぱり4~6ミリの細めのリボンが合う。
結び目をどこにもってくるかでイメージが変わってくる。
リボン結びをおでこの上、頭のてっぺんに持ってくればハツラツ元気娘風。
このように少し斜めにずらせばお嬢さんっぽい雰囲気に。
リボンは最初から切らずに、結んでからバランスを見てカットするのがうまく結ぶコツ。
最近流行しているのは化粧品などを買った時に結んでくれるパッ ケージ用のリボン。
パリの女の子はエルメスやディオールなどのリボンでチープにブランド感覚を楽しんでいる。
この”MUMITO”のリボンは”ギャラリー・ムミト”のもの。
メーター売りもしている。

左右アンバランスにするのが、女学生風にならないコツ。
おさげ風にしたときのリボン使いは、単なる女学生にならないように工夫が必要。
まず左右対称にはしないこと。
革のヒモも単純に巻いただけでは、インディアンぽくなってしまってファッションとコーディネートしにくいもの。
リボンと一緒に使えばイメージも和らぐし、バリエーションも広がってくる。
左右対称の髪の毛はなるべく高い位置から三ツ編みに編んでいく。
そして3本ほど束ねたリボンと革ヒモを巻きつける。
このほうが、段カットから伸ばしかけの人でも乱れにくい。
リボンの中に白を1本入れるとポイントになる。
まだちょっと短いという人は、途中からつけ毛を足してもいい。
最後はアンバランスにリボンをカットする。

ワイルドにおでこにキリリ。鉢巻きにしないようにひと工夫。
5~6センチの幅広いリボンだったら、思い切って鉢巻き風におでこに巻いてみるのもいい。
この場谷、うしろの結び目が見えてしまってはまんま鉢巻きになってしまうので、それが隠せるくらいのロングヘアでないと形になりにくい。
髪の毛は逆毛を立てたりしてボリュームをもたせ、まっすぐ顔にかからないようにする。
この巻き方の場合、洋服はできるだけシンプルにしたい。
西陣織りのリボンは、青山に新しくできた「スパイラル」2階で。
シルク100%のアンチックもの、 他にもパリのリボンを中心にたくさん揃っている。もちろんリボン屋さんに限らず、化粧品店、洋裁雑貨店などリボンの入手先はいろいろ。
何本か持ってると絶対便刊。

そろそろ伸ばそうかな。伸ばす途中もおしゃれな髪型。

ロングヘアの女の人をいつもイメージしてます。
中野裕通さん(VIVA YOU HIROMICHI NAKANO デザイナー)
このところ、60年代、70年代ふうに凝ってるんで、このあいだのビバ·ユーのショーでも黒いロングヘアのバービー出したりしたんだけど、僕はわりといつも、長い髪の女の子をイメージしてデザインしてるんですよ。
男だからかな?
『ロリータ』とか、映画の『あの胸にもう一度』に出てたマリアンヌ·フェースフルとか、すごくイメージですね。
特にいま僕がやっている服には、長い髪のほうがベター。
全体的に細いシルエットになってきているし、後ろや横から見たとき、首のところで切れてるショートより、髪は続いててほしいな。
しかも、前髪とかはパッチリ切っちゃってて、さわらないストレートなロングとかがいいですね。

女したい気分だから、断然、伸ばすつもりです。
(武藤恵子さん BASSOプレス)
いまはショートボブなんだけど、とりあえず、1年後肩までを目標に伸ばしてるところなんです。
フリルのブラウスとかに、カチッとしたスーツを着たりしたいから、そうするとロングヘアのほうが絶対いいと思うの。
前髪は、短くしてね、お化粧もばっちりして。
ロングにすると、どうしても無個性になりやすいから、眉毛はもちろんはっきり描いて、目もアイラインなんか入れちゃつて口紅も濃いのつけて、ちょっと昔ふうに。
つけまつ毛や、つけぼくろなんてのもいいですね。
中途半端の長さの時?それはカツラで乗り切ります!
肩より20 ㎝くらい長いロングで、前髪がジグザグに短いのを、もうオーダしてあるんですッ!

バイクに乗った時、風になびく髪が欲しいの。
(菅原苗さん アニエスb青山店ハウスマヌカン)
私の場合、そんなに流行っぽい意味でじゃなくて、ただとにかくいまは伸ばしたい気分なんですよね。
っていうのは、今まで自分のカッコイイ女の目標イメージが、”仕事のできる女“、だったので、それには、短くしてたほうが緊張感があるし、仕事もたしかにしやすくてよかったんです。
でも最近だんだん私生活も大事にしたい“とかすごく思うようになって、要するにバイクなんかに凝り出したんで、単に風になびくような髪が欲しいなあ、なんてね!
本当は私なんか背も低いし、短いほうがおしゃれにもしやすいと思うけれど。
だから、ダサくならないように、長くなるまでは、サイドだけ刈りあげたりするつもりでいます。

ノナン

バロックファッショジにぜひ合わせたい、ショートボブと刈りあげの同居ヘアは、中世の修道女の髪型がヒント。

別名、「ボウルカット」ともいうこのヘアスタイル。
ほら、ちょうどキッチンのボウルをかぶせたようなうな形をしてるでしょう!?
ところがこれ、中世の修道女たちがしていたスタンダードな髪型だと、いうのだからおどろき。
つまりこの頭で、下は例の黒い修道服だったというわけ。
だから、中世っぽいイメージ、バロックファッションなんかにはもってこいの髪型です。
くっきりと刈りあげていて、上半分がショートボブ。
毛先には軽くパーマがかかっています。
「はじめて刈りあげた時は、さすがに首が寒かったけど、もうすっかり慣れちゃつた」
という門脇美佳さんは、メークの専門学校の学生です。
「この形からロングにしていきたい時は、このまま耳の上まで伸ばして揃えていって、伸ばすっていうことになりますね。後ろがボブぐらいの長さに伸びてきても、下のほうの内側は刈りあげ、っていう伸ばし方も流行ってますね」
と、モッズの野口さん。
ちょっとカゲキで、すごくかわいい、そんなイメージのスタイルです。

フリオ
蛍光色(フリオ)って言う言葉自体が、パリなんかでは流行っているらしい。なんてったって、新しいのです。

個性的で、きりっとしたおしやれを演出するにはもってこいだった、ベリーショート。
そのツンツンのベリーショートから、前髪、トップ、サイドが5㎝くらいの長さまで伸びてきた松本圭美さんです。
刈りあげの部分は刈りあげのまま、このせっかく伸びてきたところをなんとかして、ちょっといままでのツンツンとはまた全然違うイメージのショートを、ということでできあがったのがこれ。
前髪とトップは、ムース、ディップなどを使って、手でツッツッソッといろんな方向に立たせながら、ドライヤーでくせをつけるだけ。
それだけでこんなスノッブな雰囲気の髪型ができてしまいます。

大人っぽい落ち着きが素敵な、尾関由紀子さんのこの髪型。
見る角度によって、ボブ?ショート?ワンレングス?といろんなふうに見えるところがミソです。
「トウルヌソル」とは、ひまわり。
つまり、どこから見てもスタイルがある。
いろいろな方向にそれぞれ形がつけやすく、しかもどんなふうに首を振ってもくずれない、という意味づけからくるネーミングなのです。
サイドから後ろにかけては、耳の下ぐらいまでの長さで、全部揃っているように見えますが、実はこれも段がついています。
つまり段カットのショートが伸びてきたので、顔のまわりで をパチンと切った、という状態の髪型なのです。
とにかく、いままた以前とはちょっと違ったひかえめの段カット、レイヤードカットが新しいようです。
そして、このレイヤーショートボブの場合衿足の3、4㎝は少し刈りあげたりしておくと、ただガマンして伸ばしてるふうにならずに、おしゃれです。
これから→ショートボブ→ボブというふうにスライドさせてもいきやすい髪型です。

マエストロ
ボブヘアも、生え際にちょっと変化をつければ、キリリと激しい目つきが似合う。
芸術家!巨匠!って雰囲気になってきたりして!

栗館久子さんは、ショートボブからだいぶ、全体的に伸びてきて
います。
ここまでくればもう楽なもの。
でも、ただ今までにもあったような女っぽいワンレングスで
伸ばしていくだけじゃ、ちょっとつまらない。
しかも、せっかくだから伸びた髪はカットせずにそのままにして。
そこまでまず、ムース、ディップを使ってオールバックふうにし
てちょっとマニッシュに変化させました。
その際、額のはえ際の毛を立たせて、ドライヤーでくせをつけると、それこそ指揮者カラヤン! ってかんじの精悍な雰囲気になってきます。
ぐっと顔を出すほうの耳の上、2㎝くらいだけ刈りあげてたりな
んかすると、一層新しい印象です。

リヨンヌ
今また新しい段カットが流行の兆し。ライオンみたいなたてがみ風の段をつけて、ワイルドでエレガントな女に。

「世の中に逆らって、ずっとロングにしてたのから、ごく最近になって短くしたんです」
と言う、山下エミリさん。
髪を切ってからはここしばらく、ショートボブにしていばした。そろそろ、次の段階にいくまでもうちょっと新しい雰囲気のする髪は?
ということで野口さんにやってもらった髪型がこれです。
その昔ウルフカット=狼ヘアっていうのがあったけど、これはリヨンヌ、つまりライオンヘア。
前髪とサイドを段カットにして、ライオンのたて髪のようにちょっと立たせつつ流しています。
後ろは15㎝くらいに伸びてきていますけど、やはりうすーく段がつけてあります。
「髪が多くて重くなる人なんかは後ろはボブでも、こういうふうに上のほうを段にして軽くし、伸ばしていったほうがいいと思いますね。複雑そうに見えますが、実は手入れもしやすい髪型なんです」
と野口さん。
山下さんは、特に中世っぽい服とかを意識していないそうですが、中世ルックはもちろん、いろんなタイプの服に合いやすい髪型です。

メネストレル

段カットがここまで揃ったら、こういうふうに。パリで大流行のこのヘアスタイルは、ちょっとしたミステリアスな感じの吟遊詩人風。
肩ぐらいまでの、長めのボブになっていた堂ゆかりさんは、こ
れまた中世、バロックを強くイメジさせる、こんな髪型に。
サイドは、顔に髪の毛が向かうようなラインで切り、後ろは長め
の段がつけてあります。
仕上げは、全体にムースなどをつけて,まっすぐのまんま、パサパサッとした無造作なかんじにすると、すごく新しい雰囲気が出ます。
メークは、顔がはっきりするような、くっきりメーク。
服はゴプラン織りや別珍を使ったバロックふうで決めちやったりすると、もうバッチリです。
ここからもっと長くしていきたかったら、段を伸ばしていって、ただ揃えちゃえばいい。
あとはもう、自由自在ですね。

ムース、ジェル、グリースの使い方がよくわからない、上手にできない人に、全部教えます。

ハヤリのスタイリング材の種類や効果的な使い方を今しっかり整理してみる。
ヘアスタイルが中途半端、あるいはイメチェンしたい。
そんなときのために。

グリース
パーティーやナイトクラビングには、これで大変身!
水溶性タイプなら洗い流せるから安心して使えるし。
今ならこんなシャープなドレッドヘアに挑戦してみる。
ツヤツヤとウェットに仕上がるし、固定方も抜群のグリース。
パーティーやナイトクラビングの夜、ドレスに合わせてヘアを色っぼく大変身させるにはもってこいの小道具といえそう。
最近では、シャンプーで手軽に洗い流せる便利な水溶性タイプも登場これなら安心して使えるから、もうグリースをフィフティーズやワックンローラーに独占させておく手はないよね。
ちなみに、今回は、ごくオーソドックスなボブを、シャープなドレッドヘアに変身。
まずは、ヘア全体を水で十分にぬらしてから、ブラッシング。
むじを中心にして放射状の方向によくとかす。
グリースを指にとり、少しずつヘアにつけていく。
無造作に毛束を作って、少しずつ指でグリースをなでつけてまんべんなく全体にゆきわたらせるのがコツ。
最後に、毛束のひとつひとつ目の粗めのくしでとかしてペタッと薄く、まっすぐに固定する。
左の写真のように、後ろを結んでリボンをつけると、やさしく大人っぽいかんじに仕上がる。
ショートやボブの場合、部分使いはもちろん、オールバックや七:三にピシッと分
けるスタイルにも挑戦してみたい。
ロングやセミロングの人は、全体につけるとあまりに重苦しいかんじになるので、フロントやサイドに部分使いして、顔の輪郭に華やかな衣情 をもたせてみる。

ムース
ハヤリのボサボサ無造作ヘアだって作れるし、パーマヘアならごく自然なきれいなウエーブが保てる。
柔らかいかんじに仕上がるから、毎朝使うのに便利。
グリースやジェルと同じく、プロの間ではずっと以前から使われていたものだけど、ここ1、2年とくに人気氣上昇のムース。
固定力は少ないけれど、適度にウエット感が残って、しかも柔らかく仕上がるのが魅力。
ファッション誌ではもうとっくにポピュラーな、ボサボサ、グシャグシャのヘアスタイル、じつはヒミツはムいので、ドライヤーであらかじめ
ース使いにあったというわけ。
パーマのかかったヘアなら、ごく自然なウェーブを保つのに便利だし、ストレートヘアでも工夫しだいで十分、動きのある無造作なスタイルが作れる。
たとえば、ほんの少しウェーブのかかったショートヘアが、外出 前にパパパッとムースで整えるだ けでたちまちよそ行きヘアに変身、 という例をご紹介。
まずは、ムースは固定力が少ないので、ドライヤーであらかじめボリュームや毛の流れを作る。
ムースを手のひらにとって、指先で少しずつヘアにのせていく。
さらに、手を熊手状にしてヘア全体をとかし、ムースをなじませながらスタイリング。
仕上げに、くしで毛の流れを整えたり乱したりして表情を加えればよそ行きヘアの出来上がり。
また、ウェーブをきれいに出すなら、シャンプー後、タオルドライしたヘアにウェーブをもむかんじでムースをなじませる。
これでウエット気味のウェーブが保てる。
ショートからロングまでオールマイティーに使える便利ものだ。

ジェル
ロンドンパンクふうのツンツンヘアはもう飽きたから、オールバックのダックス·テ-ル・ヘアに挑戦してみる。デートの前に手を加えて、ほら、こんなに女っぽく。

固定力が強いからスタイリングには便利だけど、時間がたつと乾いてしまうので、ウエット感に欠けるのがジェル。
ショートヘアに全体使いして、ヘアスタイルをビシビシ変えてみるのもおもしろいし、セミロングやロングの場合はフロントやサイドだけに部分使いしてみる。

ただし、仕上がりの質感には要注意。強力タイプのものだと、かなり硬く、しっかり乾いて、手で触るとゴワゴワになることもある。
いったん乾いても、再び水をつけてやるともとどおりの、ツヤやかな感触が戻るので、そのへんのテクは忘れずに。
ちなみに、ここでは、ウェーブのあるショートヘアをジェルを使って大人っぽくスタイリング。
ヘア全体を十分ぬらして、くしでいったんよくとかす。ジェルを手にとったら、手を熊手状にして、それでヘアにジェルをとかしつけていく。
フロント、サイドともに下から上にヘアを持ち上げ、手でねじりながら上に引っばる。
目の細かいくしで後ろの衿足を下から上に向けてとかし、ダックス·テールふうにすっきりさせ、全体としては無造作なかんじのままオールバックふうにヘアをバックにとかしつけたら、出来上がり。
仕上げりが乾燥して硬くなるのでボブ以上長いヘアでの全体使いは避けたほうがいい。
フロントやサイドを部分的にビシッと立たせたい時には効果的だ。