黒衣の花嫁 LA MARIEE ETAIT EN NOIR ピエール・カルダン Pierre Cardin



黒衣の花嫁 LA MARIEE ETAIT EN NOIR 黒衣の花嫁 LA MARIEE ETAIT EN NOIR

主演がジャンヌ・モロー、衣装はピエール・カルダン、監督がフランソワ・トリフォー。
黒衣の花嫁はアメリカの人気ミステリー作家ウィリアム・アイリッシュの小説の翻案だが、原作を知らずに映画だけ見たのでは、最後までジャンヌ・モロー扮する主人公のジェリー・コレールの行動の動機が正確には解らない。
ともかく、彼女は手帳に五人の男の名前を書きつけて、次々にいろいろな手口で殺していく。
途中で回想シーンがあり、ようやく、ジュリーは、結婚式のさなかに新郎を銃殺され、しかもその悲劇が、数人の男たちが銃をいじっているうちに誤って撃ってしまった事によるものだとわかる。
しかし、そんな軽い動機で夫を死なせた男たちに対してジュリーは復讐を誓い、全員の居所を確認して、殺人の旅に出る。
ジュリーことジャンヌ・モローが身にまとう衣装は、すべてピエール・カルダンによる。
シャープなカッティングに定評のあるカルダンが当時の愛人ジャンヌ・モローのためにデザインしたのは、黒か白の斬新なデザインのドレスである。
旅に出る時は禁欲的な黒のツーピース。
最初の殺人は婚約パーティーにまるでウェディングドレスのような白い華麗なドレス姿で闖入して、男をバルコニーから突き落とす。
二番目の男をコンサートに誘い出してその後毒殺するときは黒いホルタートップのドレスの上に白い大胆なマント、4人目の画家を殺すときに来ていた衣装は、白いドレスの片身に筆で黒の太い線を一気に描いたようなアヴァンギャルドなデザインとさながらファッションショーのように黒と白の組み合わせで場面に合わせた服装が登場する。
その解説もまた楽しいのだが、むしろ、夫が生きていたら、こういう服装で音楽界やギャラリーに出かけたかったというジェリーの願望が形になったようにも取れる。
ジャンヌ・モローは、ルイ・マルの「死刑台のエレベーター」やジョセフ・ロージー「エヴァの匂い」などピエール・カルダンが衣装を担当した映画の中で、悪女とカテゴライズされる女性を巧みに演じてきたが、女性らしさを封印することで、カルダンの未来的でクールなデザインが生きてきたかもしれない。

 

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